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2020-01-03-政治考察②(「野党共闘」に関して)

susa

2020-01-03-政治考察②(「野党共闘」に関して)

 自公連立政権と縁を切るということは、言葉を変えると「政権交代」を起こすということです。
 ここで重要になるのが、「野党共闘」です。

 与党を撃破する為に、野党が一丸となって戦う。
 確かに、文章で構築したシナリオとしては、これが完璧に思われます。

 ですが、これこそが、まさに「トラップ」。
「落とし穴」なのです。


 野党が一丸となれるのであれば、最初から纏まっています。
 纏まれない野党が隊列を組んでみたところで、何かの拍子に不協和音が発生し、僅かな力が掛かっただけで亀裂が生じ、手痛い一撃を喰らえばたちまち霧散してしまう。
 かつて民主党政権時代、民主党内部が権力の座を巡り、足の引っ張り合いや泥の掛け合いに明け暮れていたのと同じ事が、再び繰り返されてしまう。
 それが現実なのです。

 目的意識が異なる複数の国の軍隊が、当面の利害関係から寄り集まって数を揃えてる事は、歴史の上で幾らでもあります。
 そして、そういう集団が、数で劣る単一軍の前に、為す術もなく一方的に蹴散らされてしまう、という事例も、数多く存在します。
 戦う為の集合体=戦闘集団が、必要な時に連携する事が出来なければ、それは単なる「烏合の衆」に過ぎません。
 他方、目的意識が統一されていれば、数が劣っていても、それを「違う要素」で補うことは幾らでも可能です(限界は勿論あります)。

 では。
 野党が纏まるとするならば、いったい、何を錦の御旗に掲げればよいのでしょう?
 意味不明の理由から団結しても、そんな集団に意味はありません。

 例えば、憲法9条や原発廃止の問題で連携する、というのは、不適格です。

 何故か?

 現在、国民の圧倒的多数は、憲法9条が有ることで、もしくは無いことで苦しんでいるわけでもなければ、再稼働してしまった原発によって今まさに苦しんでいるというわけでもないからです。
 先延ばし可能な問題で、思想、信条の異なる人々が纏まった者達は、直近の問題が沸き起こった時に、容易く分断されてしまうでしょう。
 ですから、環境問題や男女差別の解消、あるいは財政赤字の解消といった事で纏まることも、同じ理由で不適格です。

「今、この瞬間、有権者を苦しめている問題」でなければ、纏っても意味が無いのです。
 そして、この国に生きる人々の首を絞め続けている要因は、「貧困問題」です。
 従って、野党連合が掲げる錦の御旗は、「国民を豊かにする」でなければなりません。
 国民を豊かにする為の処方箋となると、手段は限定されてきます。

 手っ取り早い手段は、「減税」。もしくは。「給付」。

 しかし、減税にせよ、給付にせよ、「一時的」では意味がありません。
 恒久的な形での減税、もしくは、給付が必要になります。

 つまり、れいわ新選組が打ち出してきた「消費税廃止(消費税減税)」はこれ以上ないというほどの錦の御旗という事で、これが飲めなければ野党共闘に加わらないと明言した山本太郎という人物の嗅覚は、素晴らしいの一言に尽きます。

 この点で纏まる事が出来なければ、仮に連合体が自公連立政権を打倒したところで、内紛状態に陥るのは、火を見るよりも明らかです。
 そして、「国民の貧困化の解消」には手がつけられることはなく、この国の崩壊速度は、今後加速度的に早まってゆく事になるでしょう。

 ロストジェネレーション世代は次々と「タイムアップ」を迎え、この国は「少子化問題」ではなく「老人問題」で苦しむことになるのです。
 それは、「少子化」を論じていた頃が懐かしく思われるような、文字通りの「地獄」でしょう。

 なぜならば、「結婚出来ない」「子供を作れない」という問題は、「余力がない」という話しであって、今生きている人間が死んでしまうというような状況では無いからです。
 ところが、高齢化が進んでだ先に待ち受けているのは、まさに、「今日一日を生き延びることが出来るか」という深刻な問題です。

 現在、ネットカフェで寝起きしている人々が、財産を失ってホームレス化して街に溢れ、毎日毎日、街の片隅で死んでゆく。
 生きる為に盗んだり、殺したりを繰り返してゆく。
 そして、国はその様な人々に対して、一切の手を差し伸べない。

 今、選択を誤ってしまった場合、未来にはそんな地獄の光景が待っているのです。

 そういう人が、年を追う事に増加してゆくとしたら、それは、「地獄」そのものです。

 現在の自公連立政権の向かっている未来も、「消費税減税」で纏まれなかった野党が政権を奪取した先にあるのも、基本的に、大差はありません。

 この国で、「勝ち組」になる事が出来なかった圧倒的多数の国民に救済の手が及ぶ未来が存在しているのは。
「消費税減税」で纏まる事が出来た野党が政権を担った場合、もしくは、「消費税廃止」を掲げた単一政党が政権を担った場合の、いずれかのみでしょう。

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Posted bysusa

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