FC2ブログ

政治経済ストラテジー・(「シヴィライゼーション2・ネット・ウヨ・タイム」)

susa

政治経済ストラテジー・(「シヴィライゼーション2・ネット・ウヨ・タイム」)

CIV2(jp).pnghttps://sites.google.com/site/tohruing/translations/the-eternal-war

 2012年、
ジェームス・ムーア氏がネット上にとある投稿をしました。
 要約すると、「シヴィライゼーション2というゲームを10年間プレイしていますが、泥沼の戦争状態に陥って抜け出せなくなりました。アドバイスをください」

 この投稿は、一部の人々(シヴィライゼーション2のマニア)の、強い関心を引きました。

 シヴィライゼーションというのは、文明の勃興期から、未開拓の惑星を開拓して、自分たちの民族をその星の統治者に導くーーというようなゲームです。
 ターン制でアクション要素はなく、文字を発明したり、車輪を発明したり、鉄器を発見したり航海術を発明したりしながら、チマチマと数千年間の歴史を綴ってゆくゲームです。

 惑星上には自分たちとほぼ同じ条件の敵プレイヤーが居て、やはり勢力の拡大を目論んでいます。
 限られた土地を巡って、当然のように戦争状態に陥ります。
 文明が進んで核ミサイルが登場した頃になると、広範囲の土地を根こそぎ破壊してしまうことが可能となります。

 戦争当事者である両国が核兵器を保有した状態で一度戦争が始まると、簡単に核戦争が始まります。
 そして、炸裂した核兵器はいくつもの「都市」を壊滅状態に追い込み、多くの施設やそこに滞在していたユニットが破壊されたり大きなダメージを受け、人口は減り、収入も激減し、周囲の地形すら変えてしまいます。

 両国による核兵器の応酬は、双方の国力の劇的に低下させ、「育てたよりも失われる方が大きい状態(ある種のデフレ状態)」が続いてゆきます。
 
ジェームス・ムーア氏は、そのような状況に陥って抜け出せなくなったのです。

 普通の人は、「リセットボタン」を押すのだと思います。あるいは、「少し前のデータをロード」。
 ところが、
ジェームス・ムーア氏は淡々とゲームを続け、ついに10年もの長い期間、「全面核戦争」を続けたというのです。
(だから、このゲームを知っている人達は、「なんて馬鹿なことを!!」と思ったりしたわけです)

 結末を先にいいますと、このゲームの達人が、状況打破にふさわしい強力なユニットを量産して、電撃的に相手国を攻め落とし、ゲームを「クリア」してしまいました。

 ここで気をつけなければならないことは、
 現実世界では、「(コレだけを作っておけば必勝パターンを作れる)なんて都合のいい兵器、なんてものはない」
 ということです。

 第二次世界大戦時、ドイツ軍は、時代の先の先をゆくような「超」兵器を幾つも完成させ、その多くは実戦に投入されましたが、勝利したのは連合国軍側でした。
 大日本帝国海軍は超弩級戦艦大和、戦艦武蔵を完成させましたが、やはり、ほとんど何の役にも立ちませんでした。
 零式艦上戦闘機は、登場してからしばらくの間は無敵を誇っていましたが、アメリカ側が「戦い方を変えた」事を境に、空中戦で勝つことが困難になり、「VT信管」を搭載した高射砲による対空砲火が行われるようになると、過度の軽量化によって僅かなダメージでも燃え上がってしまうような特性を持っていた零戦は、完全な「時代遅れ」に成り下がりました。
 しかし、そんな零戦の後継機開発は難航し、結局日本海軍は、時代遅れを承知で零戦を使い続け、ついには「神風特攻」を行わざるおえない状況となりました。

「無敵兵器」「無敵戦術」は非常に魅惑的で、どの国の軍隊も「考察」だけはするのだと思います。
 仮想敵国に、「こうすれば絶対に負けない」「こう攻めたら絶対に勝てる」という手段や策を持っていれば、心理的負担は一気に軽減されます。

 フランスの「マジノ線」なんかは、「こうすれば負けない」の典型でしょう。

 でも、ドイツに「裏をかかれ」てしまい、ドイツの囮攻撃に対してマジノ線に兵力を集中させて守りを固め過ぎたフランス軍は、マジノ線を迂回して国内に入り込んできたドイツ機甲師団を押し留めることが出来ず、ドイツ軍のパリへの侵攻が確実となった時点で、降伏しました。


 私も、このゲームにはかなりハマった人間なのですが。
 やはり、「中盤以降に大戦争」になると、負けてしまうパターンが多かったです。

 勝てるのは、文明の発展度が他の民族よりも圧倒的に上の時だけ。
 そうでない時は、上手く押しているように見えても突然現れた敵兵に都市を奪われたり、戦争に力を注いでいる間に文明の発展度で他国に遅れを取るようになって、やがて兵器のレベルでこちらのほうが見劣りするようになったりして、「リセットボタン」を押すことになりました。

 あるとき。
「外交官」という、それまで使ったことのないユニットを使用した時のことです。
 このユニットは、敵の都市を、「買収」することが出来ることに気が付きました。

 賠償すると、その都市が「暴動を起こして自分の国の一員に加わる」という、とんでもない事が起こりました。
 費用は、そこまで大きくはありませんでした。
 外交官を何人も作り、同時にいくつもの都市を買収すると、相手国は一気に弱体化して、おとなしくなりました。

 あぁ。
 このゲームで一番大事なのは、「外交か!!」。

 その時、そう思ったものです。
 経済力を高め、都市の上に最低限の戦闘部隊を防衛用に配置し、外交官によって相手国の都市を寝返らせたり(しかも、この時に可能なら相手の技術を一つ奪い取ることが出来ます)、敵の攻撃ユニットを買収して仲間にしたり。

 そして。
 これは、戦後日本がある時期まで得意としてきた戦略パターンです。
 ビジネスを通じで、日本の文化等も一緒に相手国に輸出して、親日国を増やしてゆく。

 ということは。
 逆パターンをすると、悲惨なことになる予感がします。

 逆パターンというのは、相手国からいろいろなものを輸入し、一緒に様々な国の文化や情報を取り込んで「親外国」になってゆく……
 これこそが、まさに、「グローバリズム」です。

スポンサーリンク

Posted bysusa

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply