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政治経済ーー13(「偉い人の思惑」が引き起こす、「現場の混乱」)

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 政治経済ーー13(「偉い人の思惑」が引き起こす、「現場の混乱」)
 シャアと整備兵-s
「ジオング」について解説をする整備兵と、それを聴くシャア
 ジオン軍は、地球連邦軍のモビルスーツ開発成功によって失われた当初の軍事的優位性を再び確保すべく、「サイコミュ兵器」の実用化を急いだ。当初は大型機のしか搭載不能であったサイコミュ兵器は、急速に小型化が進行し、システムの簡略化も相まって、戦争末期までにはモビルスーツに搭載できる程度にまでに至った。ララァ・スンという強力無比のニュータイプの少女が駆ったエルメスというサイコミュ搭載MAの圧倒的な戦闘力を間近で観ていたシャアは、「ジオング」という異形のモビルスーツを目の当たりにした時、「(こんな化物のような兵器を)本当に乗りこなせるのか?」と不安にかられたのであろう。

 機動戦士ガンダムの監督、「富野由悠季」氏の初期構想では、ガンダムという作品に登場するモビルモビルスーツの種類は、8〜10種類程度であったものと思われます。
 まず、スポンサーの要請としてどうしても登場させなければならない主人公サイドのモビルスーツ3種(ガンダム、ガンキャノン、ガンタンク)。敵側の主力兵器であるモビルスーツ(ザク)。アニメ開始直後に補給部隊が使用するかなり簡素なザク(旧ザク)が登場しましたので、富野由悠季の頭の中では、ジオンの敗色が濃厚になってゆく過程で、もしかしたらこのようなザクの前身や、更にその前の世代の機体を登場させて、悲壮感を漂わせようという目論見があったかもしれません。
 また、連邦軍はモビルスーツの開発に成功し、量産型を製造しますので、先の3種とあわせて、最低でも4種。
 ジオン側からも、ザク、旧ザク、旧々ザクの3種類と、新型機の合わせて4種類ぐらいは登場したのでしょう。
(あくまでも「初期構想」から逆算した想像です)。
 他に、ララァ・スンが乗り込んだモビルアーマー・エルメスの代役として特殊な(サイコミュシステムを搭載した)特殊モビルスーツが登場した可能性はあります。
 どうして、富野由悠季監督がそのような方向性を打ち出そうとしていたかというと、その方が「圧倒的にリアリティーがある」からです。
 連邦軍側の主役機3種については、スポンサーからの要請であったために断りようがありません。
「ガンタンクなんて、ただの標的だろ」とか思っても、それが「ガンダム」という作品を制作する上でスポンサーが突きつけてきた条件なのですから、登場させる(そして、格好だけでも活躍させる)しかありません。
 しかし、富野由悠季監督が求めていたのは、「リアリティーの追求」
であり、「自由にしていいよ」と言われた敵側、つまり、ジオン軍に関しては、作品を通じて「ザク」のみで押し通す腹づもりでした。
(もちろん、作品の早い段階で「旧ザク」が登場しているので、ザクにも進化の歴史、もしくは現場で運用するにあたってのある程度の改修があったという設定であったものと思われます)

シャアザク&旧ザク
シャアの乗る最新型(当時)の赤いザクと、既に旧型に分類されていた旧ザク 基本構造はほぼ同じで、機械的に、80%以上は同一パーツ、もしくは同パーツの発展型が使用されているのだろうと推測できる。おそらく、整備上、旧ザクのパーツは徐々にザクと同一のものに置き換え可能だったのだと思われる。昔のノートパソコン(9801とかDynaBook-J3100の時代)もこのパーツのメモリーが、前は沢山だったのがチップ1つに集約されて簡素化された。交換すると、ちゃんと動く。みたいなことがしばらく続いた。(今でも、そういうことは「それなりに」継承されているのだろうが、商品サイクルが短くなったので、同じ規格が通用しているのは、せいぜい2〜3年といったところであろう)

 なぜ、ジオンのモビルスーツの種類を絞りたかったかというと、兵器の種類が増えれば増えるほど「整備人員」が膨れ上がってしまうからです。
 それまでのロボットアニメで繰り返されていた、「毎回、毎回、違う敵のロボットが登場しては、作品の終わりで爆発して終了する」というスタイルを現実的に考えると、それぞれのロボットの整備マニュアルや整備方法を熟知した整備班がそれぞれのロボットに専属して用意されており、それが、毎回毎回入れ替わっている、というような、非現実的な世界になってしまいます。
 現実の世界だと、航空機はそれぞれの機種によって、整備士が変わります。
 複数の機体の整備を学んでいるスタッフもいるのでしょうが、機体によって使用する特殊工具がバラバラであったりするので、複数種を掛け持ちすると、それが今度は、ヒューマンエラーの温床となってしまって、整備性が低下してしまうでしょう。
 自動車整備士などは、自動車各社が発売している沢山の車種に対応出来ますが、それは、「(代車を貸し出すなどして)
直るまで預かれる」という事情があるからです。
 時間をかけていいのであれば、専門家は、原因を特定し、それに対処することは可能でしょう。また、「時間がかかりすぎる」と判断した場合は、預かった自動車のメーカーの整備工場にその車を回して、修理してもらってから引き取る、ということも可能です。

 ですが、軍用の兵器の場合は、現場の整備士が対応できないような兵器に、存在価値はないのです。
 そのため、リアリティーをとことんまで追求するとなると、ジオン軍の使用するモビルスーツは、「単一種」、あるいは、「単一系統」ということになります。

グフ
グフ スポンサーからの「テコ入れ要請」によって登場することになった、ジオン軍の近接型最新型モビルスーツ。基本構造はザクをほぼ踏襲しており、ザクの整備に精通した整備士であれば、ほとんど同じ感覚で整備することが出来たのではないかと思われる。このグフを欠陥機扱いする人が時々いるが(ザクとの差異があまりないので、作る意味を見いだせないらしい)、整備する側からみたら、グフ大歓迎だった可能性がある。なぜかというと、不要なパーツを排除するなどして、整備性が向上しているであろうことが容易に想像できるからである。コクピット周りの構造なども、より洗練されたものとなっている。宇宙空間では、整備スタッフは自由自在に、好きな位置に存在することが可能なので、機体構造の制約は少ない。しかし、重力の影響下にある地上では、人間は足場がない場所に位置することは出来ない。グフには、そのような観点から、整備士にとって優しい仕掛けが、随所になされているに違いない。あくまでも、個人的な妄想である。なお、有効性が疑われる「ヒートロッド」「フィンガーバルカン」に関しては、「もともと、グフは対モビルスーツ戦用(格闘戦用)の機体ではなく、拠点制圧・対人制圧に特化した機体であり、ヒートロッドは基地施設の電気設備を効率よく使用不能にするため、あるいは、多数の兵士や一般人を殺傷しない範囲で無力化するために用意された武装。フィンガーバルカンも、空砲等の大音響や、催涙弾を発射することで聴力や視界を奪うための非殺傷兵器であった」という解釈はいかがであろう? フィンガーバルカンだと、汎用性が乏しい? マシンガンの両手持ちが出来ない? 別に、ジオン軍が優勢を保っていたのだから、そういう雑務はザクにやらせればいいだけのことではないでしょうか?

ドム
ドム スポンサーからのさらなる要求によって登場した、「重モビルスーツ」。明らかに、ザク/グフの系統とは異なる機体である。地球にドムの整備を教える事が出来る環境があったとは考えられないので、初期のドムの整備スタッフは、全員宇宙から連れてきたのであろう。だが、そのスタッフたちは重力下で整備するコツを習得出来ていないはずなので、勝手が解らずーー要するにドムの稼働率は、恐ろしく劣悪だったに違いない。1回出撃すると、72時間ぐらい整備が必要、みたいな感じ? パーツも、ザク/グフとの共有は困難? 稼働率は10%程度? あぁ。ゴミ確定だ。どんなに高性能でも、動いてくれなければ意味がないのです。

 ジオン軍の兵装に、混乱をもたらしたであろう装備が、「ドム」です。熱各ジェットエンジンによるホバークラフト走行。こんなもの、ザク/グフしか扱ったことのない技術者に、いきなり整備できるはずがありません。
 水中用モビルスーツも同じです。これらは、専門の整備技術者がいなければ、あっという間に戦場で使用出来なくなったことでしょう。組織の規模がある程度より大きくなると、モビルスーツの確保より、整備士の確保のほうが重要な課題になるのです。整備の全自動化が進んでゆけば話は別ですが。少なくとも、ガンダムの世界ではモビルスーツの整備の主体は人間です。

F-35.jpg
F-35 アメリカからの圧力と、売国議員、及びそれを熱烈に支持ズル教信者の協力によって、自衛隊が歳用してしまった欠陥機。高い。機密ばかりで日本に技術が残らない。にもかかわらず、中国にはインターネットを経由して、情報は既に漏洩済み。追加購入分からはアメリカで生産するために、雇用の確保にも寄与しない。整備性がすこぶる悪い。一機が行方不明になっただけで、あれほどの大騒ぎ。そんなF-35を歓迎する人の気持ちが全く解らない。退役するF-4の代替として、すぐにでも新鋭機が必要だというのなら、F-2をベースに、冒険要素をほとんど配したステルスを盛り込んだF-2.5でも作ったほうが、遥かに健全だった。並行して、F-3も国産で開発を推し進めるべきだった。つまり、F-16とF-15と同じようなことを、日本の国産機で行うということ。というか、現在の軍用航空機の流行は、ステルスではなく、アメリカでもロシアでも中国でも、現用機、あるいは最新鋭機の「無人機化」である。そのため、真面目に国防を考えるのであれば、「安価な国産戦闘機」は必須ということになる。とすれば、その対極にいるF-35なんて、ほんとうにゴミ(53)以外の何者でもないのではないか? 「技術漏洩が恐ろしい」と、一機が洋上で行方不明になっただけで大騒ぎしたF-35を、無人機化して、惜しげもなく実戦投入することが、この国に出来るのか? 「アメリカへの配慮」とやらで、絶対にそんなマネは出来ないであろう? なら、やはり、無人機化を前提とした安価な戦闘機は必要であろう。そして、そのベースとなるのはF-2以外に考えられない。F-35は、すぐにでもキャンセルすべきである。


 現実の世界でも、「整備」は重要な問題です。
 日本の自衛隊はとても優秀で、どの兵器も高い稼働率を誇ってはいますが、部品が手に入らなくなれば、事情は一変するでしょう。
 先進諸国の悪い事例だと、現在は「ドイツ軍」の劣化ぶりがすさまじいです。
 ドイツ軍は、先日、とうとう、潜水艦の稼働率が0%というあり得ない事態を迎えてしまいました。主力戦闘機のユーロファイター・タイフーンの稼働率も10%未満。数機しか飛行できないという有様でした。
 なぜこんなことになってしまったかというと、政府が「経済最優先」で超積極的に軍備を圧縮し続けたからです。
 逆に、日本は「経済力の低下」にも関わらず、軍事費(防衛費)は増大させていますので、国民に対する社会福祉費用が大幅に削減されています。
 ドイツでは「軍隊が壊滅状態」になりましたが、日本では、「国民生活が壊滅状態」に追い込まれたわけです。
(ドイツが、軍隊なんて不要だって思っているならそれでも良いんですが、ISが現れ、テロが活発になって移行は、「やっぱり必要」とか言い出しているので……)

 では、ドイツと日本、どちらが間抜けなのか?
 ドイツの政治家と日本の政治家。
 ドイツの国民と日本の国民。
 間が抜けているのはどっちの方か?
 答えは簡単。
 どっちも間抜けなのです。

ゲルググ
ゲルググ ジオン軍が理想的なモビルスーツとしてあげていた要素をほぼすべて満たしていた、ジオン公国軍としては最後の量産型主力モビルスーツ。ガンダムファンには、絶賛する声多し。それでも、ザクやドムの操縦に慣れた熟練パイロットには、不評であった。言わずもがな、整備スタッフに関しては尚更であろう。支援体制が整っていない最新鋭機を大量に実戦投入しても、あまり良い結果を残せないことは、第二次世界大戦時に最新型のティガー戦車を大量に実戦投入したにも関わらず完敗した、ドイツ対ソビエトの一大決戦「クルスクの戦い」でも明白であろう。ドイツはこの戦いに2800輌、ソビエトは3000輌の戦車を投入した。戦車そのものの性能はドイツ側が優勢であったが、作戦内容が事前に漏洩していたため、ソビエト側は万全の体制でドイツを迎え撃つことが出来た。この戦いに敗北したことによって、ドイツがソビエトを制圧する可能性は消え、したがって、連合国との「講和」の可能性も限りなくゼロとなり、事実上の敗北が確定した。まぁ、なんだ。ゲルググの開発に用いているリソースを全て、「ザクでも使えるビームライフルを少しでも早く作る」ことに注力していれば、連邦軍に勝てたんじゃないかな? だって。モビルスーツの利点って、「汎用性」でしょ? ビームライフルが欲しいから、一緒にモビルスーツを開発するなんて、本末転倒じゃない?

おまけ

シャアと整備兵-s
シャア「降着装置(足)が無いようだが……」
整備兵「まぁ、特攻機ですから……、帰還することは考慮されておりません」
シャア「乗りたくない」
整備兵「その場合は、この場で射殺せよとの命令を受けております」
シャア「……」

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