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政治経済ーー09(「怪しい装置」の先に見つめる、近未来)

susa

政治経済ーー09(「怪しい装置」の先に見つめる、近未来)
テム・レイの謎装置
アムロの父、テムが制作した「ガンダムの高性能化装置」
 ガンダムの中で、とりわけ印象に残るのが、第一話で宇宙へ投げ出されてしまったアムロの父親、テムがなんとかサイド6で生き延びていて、再開したシーンである。しかし、テムは酸素欠乏症で脳に障害を負ってしまっており、かつてのような聡明さは失われてしまっていた。そんなテムが作ったのが、この装置。アムロはこれを受け取るが、こんな品質の悪い装置が「使い物になるわけがない」と、投げ捨ててしまう。もし、これを言われた通りにガンダムに取り付けていたら、どんな事が起きたのか、当時の少年たちは、熱く語り合ったものである。

 9回目ですが、今回も若干、「七夕」にちなんで、ネタを含んでいます。

 これまでに存在しなかった、「おかしな装置」を作るのは、ある意味で大冒険です。
 例えそれが、出来損ないの失敗作で終わってしまったとしても。

 発明王で名高いエジソンは、「電球」を発明するまでに約1万回の失敗作を生み出してしまいましが、エジソンはそのことを、


「失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ」


 と称して、少しも悔やんではいません。

ザクレロ
ジオン軍の「大冒険作」ともいえる、試作MA「ザクレロ」 極ひと握りのコア層を除けば、全力で拒絶反応を示してしまった本機も、(放映から30年以上経過した)今では、愛されるキャラクターになっている。とはいえ、ガンダムのゲームでコイツが強かった事は、一度たりともなかったので、ゲームでこの機体を「愛機」にしている人は皆無に近い。

 前回お話した「マイクロウェブ」による宇宙での太陽光発電も、課題が多い技術であり、その意味では「大冒険」ですし、初代「はやぶさ」計画などは、本当の意味での「大冒険」でした。数々の奇跡が重ならけば、初代「はやぶさ」が地球に帰還することはあり得なかったでしょう。

ILC(国際リニアコライザー)-s
ILC(国際リニアコライザーの想像図) ILCは巨大な粒子加速器で、宇宙の起源の謎に迫る巨大プロジェクトである。地下に巨大トンネルを建設し、そのトンネルの中に設置した加速器の中で粒子を加速させて衝突させる機械。この建設の最中に、いくつもの新技術の開発も期待されている。国際社会は、長年日本に対して「建設」を要求してきたが、日本政府は「予算」を理由に拒絶してきた。このままでは、「タイムリミット」となり、他所の国に建設することになるだろう。それは、失速するこの国が、ますます、日本が国際社会から、技術的に遅れを取る事を意味する。 

核融合研の大型ヘリカル装置-s
核融合炉の心臓部。2017年から、重水素を使用しての高温、高圧実験を行っている。核融合炉は、太陽と同じ原理で水素やヘリウムを融合させることで、膨大なエネルギーを取り出す装置である。既存の原子力発電と違い、核のゴミはほとんど出ないし、構造上、圧力が低下してしまったら反応が止まってしまうため、爆発などの危険性もない。科学的理論によって実現が可能だと推測された時から、「究極のエネルギー源」と目されてきた。ガンダム世界の、戦艦やモビルスーツの動力源も、この「核融合炉」である。

ORIHIME.png
ORIHIME 身体障害者が、自分の身体の分身として活動させることを目的に開発が進められているロボット、「ORIHIME」。このORIHIMEによって、障害者は自らの意志をこれまでよりも遥かに具体的に相手に伝達したり、自分の身の回りの事を、自らが行えるようになったりする。また、内蔵されているカメラを通じて、気軽に屋外に出られない身体障害者たちが、気軽に「社会」に出て行けるようになる。やがて、このデバイスは健常者にとっても必須のものとなり、空を飛ぶ、水の中を潜る、といった方向にも応用されるのかもしれない。

 これらは全て、私達が手をこまねいて何もしなければ、「始まらない」話である。
 そして、日本の政治はこの四半世紀、こういった可能性のある冒険に対して、ほとんど投資を行ってこなかった。
 ただただ、「金持ちがより金持ちになる」事にのみ、力を注いできた。

 そのようなあり方を、見直すべき時に来ている。

つづく

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Posted bysusa

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