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神憑りのお話ーー57

susa

神憑りのお話ーー57

コスプレ・調査兵団 
進撃の巨人 より 調査兵団兵士のコスプレイヤー 

 この記事は、独断と偏見の塊でしょうか?


 江戸時代。
 社会は将軍を筆頭にした幕府によって統治されていました。幕府に直接、あるいは間接的に忠節を誓った者は「侍」と呼ばれ、その証として、腰に刀を帯びることを許されました。

白虎隊異例祭s
白虎隊慰霊祭の様子(現代) 幕府が倒れた直後、新政府は旧幕府側の勢力を弱体化し、自分達の治世を盤石なものとするために、幕府寄りだった藩に対して言いがかりをつけて戦争を行った(会津戦争)。会津藩は、より有利な条件での講和を行うためにも、降伏ではなく戦争を選択し、新政府軍と激突した。しかし、新政府軍側の戦力は圧倒的であり、会津藩は老人や若年者を動員する、文字通りの総力戦となった。白虎隊は、そんな会津戦争に投入された若年部隊の一つであり、殆どの者が死亡したことで、悲劇の主人公として現在も語り継がれている。

 私は、これは、巨人の正体を知らぬまま、自分達が小さな島に閉じ込められた世界の孤児であることを知らぬまま、ただそこにある脅威として巨人を認識し、ただ生き延びるために巨人と戦っていた『進撃の巨人』の序盤の設定と同じに思えます。

 江戸幕府は海外との繋がりを、一部の例外を除いて途絶し、国内においても、技術の進歩を管理・抑圧しました。
 ところが、「幕末期」の動乱によって、幕府は倒れ、幕府に勝利した革命勢力が明治政府を樹立しました。そこから、明治政府は清と戦い、次いでロシアと戦い、先進国の一員となり、最後にアメリカとの戦いの果てに国土は焦土と化し、ある種の「滅び」を経験しました。

 現在進行している物語も、この歴史的事実をたたき台としているように思われます。
 ということは、マレーは現実世界における、ロシア帝国あたりになるのでしょう。そういえば、戦鉾の巨人を保持していたダイバー家は皇帝のように振舞っていましたが、ロシアにはたしかに、皇帝が存在しました。そして、革命によって皇帝一族が処刑され、ソビエト連邦が樹立。レーニン時代はそれなりに社会主義の理想を目標に掲げていたものの、レーニンの死後、スターリンが権力を掌握すると、一気に独裁型国家へと変質してしまいました。
 マレーも、マガト隊長が権力を掌握する過程で、独裁国家へと変わってゆくのでしょうか?
(イメージとしては、ソ連+ナチスといった感じでしょうか?)

 他方、パラディ島で起こった政変は、明治維新になぞらえてあるのでしょう。
 ということは、
 ヒストリア女王=明治天皇
 というポジションになりますね。

 そして、本作品の主人公、エレン・イエーガーは幕末の英雄・坂本龍馬に相当すると思われます。(見果てぬ世界。海の向こうに憧れていたこと、等から)
坂本龍馬像
坂本龍馬像 土佐藩の下級武士の家に生まれたが、家自体は非常に裕福で、土佐藩の中には龍馬の家から金を借りる上級武士などもいたため、単純に「下級武士」としてぞんざいに扱われていたとは考えにくい。有名な話だが、暗殺のために近づいた勝海舟に洗脳されて、攘夷派から開国派に寝返る、という素晴らしい過去を持つ。ということは、別の人に、さらなる洗脳を受けた可能性も否定は出来ないはずである。幕末の英雄として語られる人物ではあるが、イギリスの貿易商トーマス・ブレーク・グラバーとの結びつきが深く、一説には「英雄どころか、日本を喰い物にすべく内乱を煽った極悪非道の売国奴」という評価もある。売国奴かどうかはともかく、大量の武器を輸入し国内に流通させるするなど、普通に考えれば、彼は、死の商人である。なお、坂本龍馬を崇拝する著名人には、どういうわけか、頭が際立って変な人が多い。そして、文章を読めば判ると思うが、私は龍馬が好きではない。
少なくとも、英雄だとは思っていない。というか、共感できる部分がほとんどないので、憧れの対象にならない。嘘ついて賠償金せしめたり。ろくなもんじゃねぇって思う。

 とすると、調査兵団のモデルは「海援隊」でしょうか?

 もっと範囲を広げて、「攘夷志士」でしょうか?

 まぁ、進撃の巨人は、「もし、坂本龍馬が死ななかったら」というような「歴史のif」も含んでいるように思います。

 パラディ島は、偵察に来ていたマレーの軍人やヒズィール国を通じて、様々な技術を獲得、明治初期における産業復興のような様相を呈しているようです。蒸気機関車が存在し、機関車が走るレールが敷設されているのですから、おそらくは人と物資の大量輸送が実現されたのでしょう。レールは南北に伸びているのでしょう。壁の内側を貫いているはずです。壁の中に暮らしていた人々は、新天地である壁の外側に、その敷設されたレールを伝うような形で広まっているのかも知れません。農業畜産が急激に拡大し、食糧事情は大幅に改善しているはずです。
 そして、食糧不足によって頭を抑えられていた人口は、急激に上昇しているのだと思います。そして、国家として、それを推奨しているものと思われます。
 また、教育にも力が注がれているでしょう。学校自体は、以前からあったようですが、更に高等教育課程の新設、あるいは充実が推し進められているということは、状況的にみて間違いないでしょう。
 様々な分野で、新しい知識を吸収し、理解し、実用化させるための人材が求められているからです。
 まさに、「産めよ、増やせよ、国のため」

(※ところで、日本政府が長年行ってきた「少子化政策」や「教育の冷遇」は、この明治〜太平洋戦争期にかけての「国力増強政策」の真逆だってこと、解りますか? 自民党政権は、もう20年以上、「国力低下政策」を行っていたということになります。誰のために? まぁ、「一般的な日本国民」、以外の人のために、政治を行っているのでしょう)

 基本的に、明治時代の日本のような「劣悪な状況で昼夜を問わず働かされる」ような状況はないとおもわれますが、巨人に蹂躙されたウォール・シーナからウォール・ローゼにかけての区間と、その外側を発展させるため、国家による巨大投資と、民間からも巨大な需要が発生しているはずなので、パラディ島の経済は順調に伸びていると思われます。
東京駅ー絵葉書s
東京駅 日本経済を支える動脈として、鉄道網が整備されていった。なお、かつて東京駅には銭湯があった。SLによる長旅で身体についたススを、駅の銭湯で流して東京の街へ繰り出したのである。

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丁子屋百貨店 日本の統治時代に朝鮮半島に創られた建造物の一つ。大日本帝国、清帝国、ロシア帝国という、3つの帝国に囲まれた朝鮮半島は、どちらへ転んでも独立を維持することは困難であり、対日本帝国が清とロシアを打倒した時点で、日本に飲み込まれることは、当時の政治情勢から考えると、必然であり、それ以外の道はなかった。日本による統治が、善であったか悪であったかは、問題ではない。歴史的な流れとして、それは必然であった。日本がロシアに破れていたら、朝鮮半島と日本はロシアに組み込まれていたし、日本が清に敗れていたら、日本と韓国は清に飲み込まれていた。(そして、阿片がばらまかれて、現在も世界最貧地域のひとつ、という悲惨な状態だったかもしれない)

 現在、作品は始祖&進撃&戦鉾をもつエレン、超大型をもつアルミン、獣を有するジーク、女型を有するアニの合計6体、4名の巨人が存在します。
 これは、鎧、車力、顎の3体、3名の巨人を有するマレーを上回る戦力です。

 私は、アニの持つ女型は、ヒストリアによって継承されるものと予想しています。
 硬い水晶体を破壊する術は、エレンがすでに獲得済みです。
 ジークの獣は、なんだかんだ揉めながら、ファルコが継承してしまうのだと思います。
 ファルコが100%パラディ島の味方になるとも思えませんが、それはジークも同じであり、実質的には3対3と、同等とみて良いのかも知れませんが、戦力として考えるなら、どう考えてもパラディ島の持つ巨人のほうが強力です。
 まぁ、それを補う戦力として、マレーは強大な軍事力を有していますが。

 エレンがマレーで暴れてしまったため、戦争への道のりを回避することは、限り無く不可能に近づいてしまいましたが、現実世界であれば、軍事衝突は回避可能だったと思われます。
 例えば。
「マレーとパラディ島が軍事同盟を締結する」
 という手がありました。
 マレーはパラディ島にある「資源」と「巨人の力」を欲していたわけで、パラディ島は自分達の安全を担保した上で、マレーに協力しても良かったわけです。単純に、アニを返却するというのも、政治に使える有力なカードとして使えました。
 でも、そのような選択はなされませんでした。

 それは単純に、作者が描きたい物語ではなかったから、でしょう。
 そうです。
 漫画なんて、作者の書きたいものを目指して、作者の都合で、ご都合主義的に展開してゆくのです。

進撃の巨人・エレン「オマエと同じだよ」
エレン(左)とライナー(右) 自分のしでかした過去を後悔し、突発的に自殺衝動すら起こしたライナーと、ライナーの苦悩を理解した上で、「自分自身も同じ道を歩む事」を告げるエレン。


 作者は、「仕方がなかった」という理不尽を描ききりたいのだと思います。やったら、やり返される。報復が、次の報復を呼び、悲劇はいつ迄も連鎖してゆく。

 理不尽に対して、理不尽という反撃をしても、問題の解決にならないことぐらい、少し頭のいい人間なら、すぐに解ります。その不毛さを理解できないのは、頭に血が上ってしまっている時か、経験が不足しているか、あるいは、根本的に知能に欠陥がある場合です。

 そして、エレンは、戦いの不毛さを十分に理解するに十分な量の、「死」を目の当たりにしてきました。

 それでも、エレンは、不毛な連鎖を続けるという道を選択しました。

 何故でしょう?
「進撃の巨人」の物語は、何処へ向かってゆくのでしょう?

(話題が完結しなかったので、次回も、進撃の巨人をネタにした話が続きます)

 つづく

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Posted bysusa

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