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経済の秘密ーチャイニーズスープ編 -その4

susa

経済の秘密ーチャイニーズスープ編-その4

軽量カップ(普通銀行)    
ステンレス製容器(調理用)

 日本銀行が水供給の大元である井戸や水道だとしましょう。
 それじゃあ、私達の身の回りにある「銀行」ってのは、何にあたるの?

 って思いませんか?
 普通銀行は、「だし汁」とかを入れておく、器です。

 必要があれば、足すし、余分であれば、ここへ汁を移します。

「料理」の世界だと、こういう器を使いこなせたら、もう、立派な上級者といえるのでしょう。使わなくても、大抵の料理は、作れます。だけど、使いこなせれば、料理の質が、数段上がります。
(私はそんなものは使ったことがないから、よくわからないけど、テレビの料理番組とかを観る限りでは、上級者がよくやってます……)

 現実の経済の世界では、個人や個企業が、それぞれの思惑で、「ローンで車を買いたい」とか「設備投資をしたい」とかいう欲求を持ちます。ですが、国家はいちいち、この種の個人、個企業の要望に、いちいち、対応してはくれません。
 ってか、そんなサービスは不可能です。
 現実世界の「お金」に関しては、「水道の蛇口をひねって、ジャー」という乱暴な投入のやり方は決して上策とは言えず、もっと決めの細かい、柔軟な対応が必要になります。

 これに応える存在が、「金融機関(普通銀行)」です。
 住宅ローン専門とか、自動車ローン専門とか、学生ローン専門とか、そういう特定分野に特化した金融機関もありますが。
 ここでは、まとめて「銀行」と呼ぶことにします。

 銀行の最大の仕事は、「民間に、お金を貸すこと」。
 とっておいた汁を鍋に入れること。
 あるいは、鍋から汁を「預かる」こと。

「じゃあ、鍋の底で焦げ付いている所に、銀行が貸してやればいいじゃないか!!」
 とか言いますか?

 残念でした。
 銀行は、サンタクロースじゃないので、「プレゼント」はしません。
 銀行の融資は「返済」という大前提があるので、いま、まさに焦げつく、というような危機的状況には、対応してくれません。
 それどころか、貸していたお金の回収を初めてしまいます。
 結果として、「まだお金を借りていたい」人達まで、お金を返さざるおえなくなり、その分、経済規模が縮んでしまいます。

 ですから、デフレという状況下における銀行は「汁」であるお金を持て余すようになります。
 しかも、現実世界では、「こんな強烈な取り立て、たまったもんじゃない」と、人々が必死に借金を返済したり、借り控えをするので、今まで銀行が貸し出していたお金も帰ってきて、銀行はますますお金を持て余すようになります。

 それで、とにかく金利が低くてもいいから、とにかく投資先を確保しろ!! ということで「赤字国債」を買い取ることになります。

 
「赤字国債」を問題視している人達は、
「だから、その銀行から赤字国債を担保に国が借りているお金が、膨大な額に達しているから、増税して返済しなきゃいけないんだよ!!」
 って叫ぶわけですが。

 ちょっと待ってよ!!
「増税して、赤字国債を返す?」
 その行為に、なにか疑問を感じないの?

 だって。
 そのやり方は、「解決方法」になってないもの。
「解決方法」を探しているのに、「解決に結びつかない方法」を提示しちゃ、ダメでしょ?

 デフレになった
 ↓
 銀行は貸出先がない
 貸してたお金も回収した
 ↓
 銀行は融資先が無いので、赤字国債を買う
 ↓
 経済がずっと停滞したまま

 この状況で、増税して、デフレをますます深刻化させたら、銀行の選択肢は、ますます、「国から赤字国債を買う」以外に無くなっちゃうでしょ。

 それはつまり、赤字国債を減らしたいから、結果として赤字国債が増えるという方法を選ぶ、ということですが。

 それこそが、まさしく、「デフレスパイラル」って呼ばれる現象なんじゃないんですか?

 ね。
「増税して赤字国債を返済する」っていう手段は、目的達成がほぼ不可能な選択肢で、従って、能無しがやる下策なんです。
 この手の主張をしている人達は、「頭がおかしい」のか、あるいは、ひょっとして、「実は、本当の狙いは別の所にある」のかもしません。

 一般的な庶民がデフレで所得(給与)がいっこうに上がらず、劣悪な労働環境に耐えながら、心や身体を病んだりしながら、それでも歯を食いしばって仕事を続けているーーという状況を、大歓迎している人達だって、世の中にはいるのです。

 例えば……
お前ら庶民は、死ぬまで働け
カンダタ ドラゴンクエスト3初登場した、盗賊。実に味があるキャラクターで、印象に残ることに関しては、屈指の存在である。芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」の主人公と、同名であることから、ドラゴンクエスト3のカンダタは、同小説にインスピレーションを受けたものと考えられる。ただし、「クモを助ける」や「救われるために蜘蛛の糸を登」といったイベントは存在していない。

 そもそも。「財務省は、本当に財政再建を願っているのでしょうか? 真の狙いが、何処か別の所にあるのではないでしょうか?」

 他国が当たり前に出来ることを、世界で唯一、日本だけが達成できない、というこの状況を、「何か裏がある」と考えないのは、いくらなんでも、甘ちゃんすぎます。

 何処に間違いがあるのか、問題点を突き止めるためには、一度、全てを疑ってかかるべきです。

 もしも、国が本気で「経済問題の解決」を目指すのであれば、国民生活が困窮している「デフレ」退治をしなければいけません。
 そうでしょ?
「デフレで苦しんでいる」が原因なんだから、「デフレを深刻化させる手法」を用いるなんて、あり得ないでしょ?

 デフレになった
 ↓
 銀行は貸出先がない
 貸してたお金も回収した
 ↓
 銀行は融資先が無いので、赤字国債を買う
 ↓
(長期金利が激安なので)国が積極的に経済刺激策(公共投資・大型国家プロジェクト、減税、等)を実施する。
 ↓
 設備投資などで、民間がお金を借りるようになる。
(銀行が、赤字国債を買わなくてもいい状況が生まれる)
 ↓
 デフレが終わる(経済が成長路線に乗る)

 経済成長が始まって、仮に10年でGDPが1.5倍になれば、
実質的な赤字国債の負担は、2/3になったのと同じ。

「10年で1.5倍とか無理?」
 いいえ。全然、余裕ですよ。


各国の経済成長率比較
G20各国の、2000年から2016年までのGDP成長率の推移 自作なので、年次が1つズレました。ごめんなさい。

各国のGDP推移(割合)
上のグラフの元になったデータ 日本だけが、足踏み状態であることがよくわかります。ちなみに、2000年以降で一番成長したのは、鳩山、管政権の頃でした。自民党って、やっぱりゴミじゃん。

データーの入手先は、
https://www.globalnote.jp/p-data-g/?dno=10&post_no=12794
です。

 ほら。
 日本(一番下の黒い線)以外の国は、どこも、10年もあれば、当たり前に1.5〜2倍の経済成長をしている。ロシアとか中国とかは、グラフから飛び出してしまっているけど、10年間で6倍とか8倍とかの急成長をしている。
 財政破綻でGDPが半減したアルゼンチンだって、その後に急回復して、10年後には元の1.3倍(※1)になってる。
 アルゼンチンは、現在、またもや通貨危機の真っ最中なので、半減する可能性が濃厚ではあるけれど……

 世界で最も早いスピードで高齢化が進行している韓国でさえ、2000年から2016年までに、GDPは2.5倍になってる。

(日本は、1.00倍。ちなみに、民主党政権時代には1.26倍までGDPが拡大したものの、安倍政権になってから、急速にしぼんだ)

 日本経済の低迷は、少子化、高齢化のせいでもなければ、バブル崩壊の処理が不十分だったからでもない。民主党政権時代に、一時的にせよGDPが急拡大したのだから、力が足りないわけでもない。

 じゃあ、日本の長期経済低迷の、本当の原因っていうのは、いったい何だろう?
 政治家や官僚たちが、国民が苦しんでいるこの状況を、長年に渡って放置してきた、真の理由は何だろう?

つづく


※1 アルゼンチンは、通貨は自国通貨であるが、市場からの資金調達を米ドル建ての国債の発光によって行っているので、手元資金としての「ドル」がなくなると、債務不履行になってディフォルト状態に陥る。2018年11月09日現在、通算9回めとなるディフォルトが危惧されており、同国において、猛烈なインフレが発生している。

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Posted bysusa

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