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いきもの憑りのお話ーー34

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 いきもの憑りのお話ーー34

進化論s(上)
進化論を象徴する図  チャールズ。ダーウィンが提唱した「進化」という概念は、特に「人間は神によって創られた」という主張を掲げてきた多くの宗教に、激震を与えた。だが、古代生物の化石と現代生物の骨格との比較やガラパゴス諸島におけるフィンチ等の研究は、多くの人々に「進化」という概念の正当性を、圧倒的な説得力によって認めさせていった。これによって、人類が長く疑問に抱いていた、「人類は何故誕生したのか?」という謎に対して、従来の「神によって創られた」という解答とは異なる、一定の科学的な解答を得ることとなった。そして、次に、、「進化の原動力となったものはなにか?」「同すれば進化を促すことが出来るのか?」という、新たな疑問に対する探求がはじまった。。「進化」という概念は、次に「遺伝因子」探しがはじまるきっかけでもあり、その探索は、数十年後、一介の司祭に過ぎなかった研究者、メンデルによって達成されることとなる。

 この記事は、進化の原則ような感じで過去の記事と繋がってます。

 普通の方は、「十」を「しん」とは読みません。
 ですが。
 日月神示では、「十」=「キリスト教(十字架)」なので、「神」という意味になっています。

(このブログは、その「日月神示」なるものに、人生を狂わされたと言っても過言ではないほど大きな影響を受けたブログ主が書いています。まぁ、狂っても狂わなくても、そんなに違わなかったんでしょうけどね

 ちなみに。
「一」は「ひと」なので、「人」。
「〇」は「れい」なので、「霊」。
 これらを合わせた、「一〇十(岩戸)」という言葉が、日月神示の中ではかなり重要になっていて、岩戸が開くと「何か」が出てくる、ということになっています。
 まぁ、神話では岩(一〇)が開くと神様が出てくるわけですが、今はとりあえず、いろんな一十(十一)の間から、いろんな「〇」が出て来ますね?
 ここしばらく、そういう話をしていました。
 別に、オカルトに興味を持たなくてもいいですが、そういうルールの言葉遊びだと思って、読んでください。
(じゃないと、「十」が何故「しん」なんだ? という疑問が、いつまでも消えないし、腹立たしいと思うので)


 まぁ。
 頭を柔らかくして、楽しんでください。


 以下が、今回の本文です。

 小惑星が繰り返し繰り返し衝突し、巨大化に継ぐ巨大化を経て。
 太陽系第三惑星として、「地球」という星が形成されました。
原始地球
原始地球の想像図 46億年前、輝き始めたばかりの太陽を中心に小惑星の衝突が繰り返され、それらは幾つかの原始惑星へと成長した。当初、岩石型の惑星は灼熱の星であったが、体積が小さい惑星から、順次放熱によって冷却していった。その過程で、例えば地球より太陽から遠く体積も小さい火星は、海のある惑星へと姿を変えた。しかし、火星の場合は太陽から遠すぎたことと体積が小さすぎたことで、大気が宇宙空間へ逃げてしまい、温室効果を生じさせることが不可能となり、水分は液体で存在することが難しくなり、地中内部で凍りついたと考えられている。岩石惑星の中心には、鉄や鉄より重い重元素がコアを形成しており、地球の場合はまだ十分な量の放射性物質が、活発な核反応を繰り返している。とは言え、その核反応のピークは既に過ぎてしまっており、地球の温度は低下に向かった。その結果、地球の内部に海水が浸透するようになり、この水が超高圧と高温を受けることで周囲のさまざまな成分と化学反応を起こし、マグマが形成され、大陸の形成や移動が始まった。それ以前の地球は、ほぼ全てが水に覆われた水の星であった。また、基本的に基本は暖かく、海全体に光合成生物が分布し、その海の色は青ではなく、緑色に染まっていたと考えられている。

 誕生当初は煮えたぎる灼熱の溶岩の星でしたが、吹き出した水蒸気が分厚い雲を形成すると、太陽光線が遮られ、割と短い期間で空から雨が降り注ぐようになりました。もっとも、地表が灼熱の世界ですので、地上に到達するより早く、その雨は熱によって帰化して、再び空に帰ります。それは、私達が目にしたことのない、不思議で異様な景色だったはずです。ですが、この状況は永遠に続いたわけではありません。落ちてきた雨粒をひとつ気化させるたびに、地表の熱は着実に奪われ、急速に冷えていったのです。そして、地表面での水の液体としての定着が始まり、膨大な「水」によって、この惑星のほとんどすべてを覆い尽くすに至りました。
 今度は一変して、陸地なしの、海10割の世界となったのです。

 地球最初の生命は、この頃、既に誕生したと考えられています。
 もしかしたら、それは「生命」と呼ぶには稚拙過ぎる、化学反応の延長のような現象に過ぎなかったのかも知れません。しかし、自己分裂を連鎖的に繰り返し、増殖するという、生命の根幹とも言うべきサイクルが、始まったことは、事実です。

 そんな原始の地球に、現在の火星に匹敵する巨大小惑星が衝突し、地球は一転して、死の星へ逆戻りしました。海は干上がり、空には膨大な残骸が飛び散り、その残骸は徐々に集まり、巨大な衛星が形成されることになりました。
 ジャイアントインパクト。
「月」の誕生
です。
 かつては、このジャイアントインパクト以前には、たとえ生命が誕生していたとしても、結局滅んでしまったはずだから、いまの私達とはなんの繋がりもないーーいま地球上に存在する生命体は、「その後に改めて発生した生命の子孫だ」ーーと考えられていましたが、現在では、生き残った可能性が十分に高いことが確認されています。海が枯れ果てた地球で、それでも生命たちが生きながらえた場所。それは、地下です。地下の水脈に入り込んで、地下から染み出す熱と化学物質を糧に、生命たちは生きながらえていたのです。
 海が干上がり、大地が灼熱とかしたとしても、地下数千メートルのところまでは、なかなか熱は届かないのです。そこでかろうじて生き残った生物たちは、地底の各所でそれぞれが独自の進化を遂げてゆきました。
 やがて、再び分厚い雲によって太陽光が遮られ、急激に地球の温度が低下して、再び雨が降り注ぎ、最初のプロセスが再び繰り返されて、海が再形成されて、その海に多様化した初期生命が帰ってきました。この多様化が、進化の流れを一気に加速させました。壮絶な悲劇が、一転して大きな財産となったのです。

 ちなみに、光合成を行う単細胞生物は、比較的早い段階で現れましたが、多細胞動物が現れたのは、「大陸」の形成が始まった、10〜8億年ぐらい前のことだったと考えられています。
 大陸の誕生と、多細胞生物の登場は同時進行で進んだのです。
 このことから考えると、例えば木星の衛星エウロパは、氷の星で、内部には液体の水も存在する証拠も確認されていますので、「生命」が存在する可能性が高いのではないかーーそう考えられていますが、多細胞動物が居る可能性は極端に低い事になります。

 多細胞生物が登場したのは、大陸が形成される過程で、海中の火山活動が極端に増加し、海水が高濃度に汚染され、光合成生物がことごとく死滅してしまった結果でした。単細胞動物たちの主な食料源は、光合成生物の死骸や、光合成生物の生成物だったので、光合成生物がいなくなれば、当然、飢餓状態に陥るしかないのです。
 この時、単細胞動物たちの一部が、少しでも長く生きるため、本来は繁殖や若返りの際に行う「結合状態」を、栄養の交換・共有のために活用するという妙技を編み出しました。
 そして、いつの間にか、単細胞状態が非日常、合体状態が日常となる、逆転現象が定着しました。
 これが、「多細胞動物」の起源です。
 そして、この原型となった生物は現在も自然界に存在していて、その外観は、まさしく「精子」そのものです。
 襟鞭毛虫という名のその生物は、現在地球に生息する、全ての多細胞動物の祖先になったと考えられています。
「合体状態を常態化する」という妙手を編み出した多細胞動物は、更に多数に分裂して、《大きな餌を確保する縄や網》を形成するようになりました。極稀に確保できる大きな餌をガッチリと確保して、その栄養を吸収してゆけば、何千、何万という子孫を残すことが出来るでしょう。そうすれば、過酷な生存競争で、圧倒的優位に立てます。
 この戦略は、大当たりしました。
 そうして最初の大繁栄を成し遂げた生物が、最も単純な多細胞動物である、「海綿」という生物の仲間です。
(この海綿は、現在でも「スポンジ」の一種として私達の身の回りで使用されています。海綿は、隙間の中に餌が引っかかるのを、ただ気長に待つという、極めてシンプルな生き方を八億年ぐらい前から変わること無く続けていることになります)

 この戦略を編み出すことに成功した多細胞動物は、他の単細胞動物を押しのけ、動物界最強の勢力となりました。

「海綿」の子孫は、さらに「クラゲ」「イソギンチャク」「ヒドラ」のような比較的高度な生物へと発展しました。
 ちなみに、動物界で最初に「目」を獲得したのは、クラゲです。
 なぜ、クラゲごときが目を持ったのでしょう?

 理由は、泳ぎまわる事が出来たから、です。
 大陸が形成された後、地球には厳しい冬が訪れました。
 それも、地球全域が、完全に凍りつくような、厳しい冬です。
 この完全に凍りついた地球の状態を「全球凍結」と呼びます。
全球凍結-s
全球凍結(スノーボールアース)の想像図  近年になって、地球は赤道までを完全に氷で覆われた、「スノーボールアース」という状況を幾度かくぐりにけてきた事が、様々な今積から明らかになってきた。このスノーボールアースの状態では、地上の温泉地帯のような、ごく一部の例外的な場所を除いて、全ての光合成生物は死滅してしまい、その結果、生物界全体が、極限の飢餓状態に陥ったと考えられている。そして、この飢餓状態は、動物たちに進化を促した。地獄の飢餓状態に上手に適応した生物は、春が訪れると爆発的に繁殖し、我が世の春を謳歌した。実際問題、スノーボールアース直後と思われる地層からは、それ以前より遥かに進化した生物たちの痕跡が、数多く発見されている

 多細胞動物に深く関係した全休凍結は、前後の2回あった事が解っています。
 最初の全休凍結の前後に、クラゲやイソギンチャクの祖先が現れました。クラゲの一部には、目を持ったものが存在しました。目といっても、クラゲには脳が無いので、画像を「観て」、それを情報として処理していたわけではありません。高性能な「光センサー」として、条件反射の為に造られたのです。ですから、この目は、それぞれの足(手)に備わっていました。
 クラゲは、海の中を漂って暮らします。海は氷で覆われてしまっていますが、時々、氷が崩壊して、僅かな隙間が出来たでしょう。
 そこには、光が差し込みます。
 光が差し込むということは、そこに、光合成生物=食料が豊富に存在している可能性が高い、ということです。
 クラゲたちは、だから、光の方へ泳いでゆく為、目を作ったのです。この目は、レンズを備えた、かなり高度なものだったと考えられています。そして、現在の私達の目と、遺伝子的にいくつもの共通点があります。

 地球全体が凍りつくという状態は、陸上に分厚い氷河が堆積しているということで、その分だけ、海の水は少なくなります。
 つまり、海の面積が小さくなっていた、ということです。
 そのうえで、海の上もまた、分厚い氷で覆われていました。

 ところが、春が訪れると、氷が解けて一気に「海」が拡大します。
 だから、海が拡大して、「冬の時代」には陸地(上には氷床が発達している)であった所であっても、海に飲み込まれてしまう場所があります。
 そして、二度目の全休凍結が訪れました。
 すると今度は、逆の現しょうが起こります。

 海だった場所の一部が、海が後退することで大陸になるのです。
 この時、最初の「冬」と、決定的に異なる現象が発生します。
 大陸の上に、取り残される生物たちがいるのです。
 当時としては、最も進化した、海の中を自由に泳ぎ回れる高等生物ーークラゲです。ただ流れに任せて海を漂うクラゲ、ではありません。光を求めて、一定方向に泳いで行けるクラゲです。

 氷の中に取り残されても、凍りついて死んでしまうから、意味がないだろう?

 いいえ。
 大陸の上には、凍りつかない場所も沢山あったはずです。
 火山活動が活発な場所です。
 温泉地帯のようなところ。熱すぎず、けれど、凍りつかない。
 そういう絶妙な場所が、大陸の中には幾つも存在していたはずです。例えば、大陸上の巨大な内陸の湖の底には、そのような火山活動が活発な、条件の整った場所が沢山あったはずです。

 大陸に取り残されたクラゲたちは、そこで、海の生物とは全く異なる、独自の進化を遂げました。

 海の中の生物達が、進化しなかった、という意味ではありません。
 ですが、「大陸の上の湖」に暮らすクラゲたちの進化は、それとは比較にならない速度で進行しました。
 短期間で、絶滅と繁栄が繰り返された結果です。
 不安定な環境で、過酷な生き残り競争を繰り返し行なうと、進化が急激に進むのです。
 繰り返し繰り返し、農薬や抗生物質を投与していると、やがて、雑草や微生物の中に、耐性を持ったものが現れますが、原理は全く同じです。


 そうして現れた、初期の生物のひとつは、今も私達の側に、当時とほぼ変わらない姿で暮らしています。
 例えば、コレです。
プラナリア
プラナリア(イラスト) 最も原始的な脳を持つ多細胞生物で、地上の様々な淡水の中に生息している。細切れにしても、それぞれの断片から、再び個体が再生する程の強力な再生能力を有し、しばしば、学生時代の科学の実験で、その再生過程を観察する。

 その他、エビ、カニ、イカ、タコ、貝類、クモ、サソリ、などなどの生物の祖先が、地球が氷で覆われていたこの時期に、大陸の上で誕生したーー私は、そのように考えています。そして、大陸で進化した生物の中で最も成功したのは、昆虫です。
 昆虫の祖先は、海からは全く発見されていません。
 海で暮らす昆虫類が、完全なゼロというわけではないのですが、
 まさに、「突如、地上に現れた」という感じです。

 ですが、「最初から最後まで、大陸の上にいたーー」と考えたら、どうでしょう?
 昆虫の祖先の化石が、これまで海の中から全く発見されていないのも、道理であると合点が往くはずです。
 かつて古代の海で猛威を振るった、巨大生物。海サソリなどについても、同じです。ある時代に、突然現れて浅瀬の海の支配者となったこの生物は、過去に全く、祖先らしきものが化石として見つかっていません。ですが、地上には現在も、サソリやクモという親戚たちが繁栄しています。サソリもクモも、全て肉食です。ということは、ずっと強者だったということです。なぜ、現在の海の中に、エビやカニを捉えす海サソリ、海クモといったものが居ないのでしょう?
 答えはーー海サソリは、大陸上で暮らしていたサソリが海に進出した生き物だったからーーそう考える方が、遥かに自然ではないでしょうか?
 大陸から海へ進出した海サソリは、しかし、海の深いところでは、海中で進化を遂げていた、アンモナイトや巨大魚達に太刀打ち出来ず、侵出がそこで止まったのです。
 もし、肉食生物である海サソリが海で誕生したのであれば、「小型の海サソリ」達が、海の至る所で捕食者として、エビやカニや小魚などを食べながら、今も海の何処かで生き抜いて居たはずです。

 いま名前を上げたアンモナイトにしても、やはり、大陸から海へ進出した生物だと考えられます。正確には、アンモナイトの前進であるオーム貝の頃に海にたどり着き、そこから独自の進化を遂げてアンモナイトになったのかも知れませんが……

 エビやカニの仲間たちも同様です。
 これら生物の祖先は、最古の化石が、既に高度に完成されていて、長年に渡って、「なぜ、極めて単純だった生物たちが、突然、ここまで複雑で高度に完成された生物に、飛躍的進化出来たのか?」
 それは、人類にとって長い謎でした。

 今からおよそ5億3千年前、大量絶滅期を経た海では、それまでの単純極まりない生物たちがことごとく姿を消し、代わりに、あり得ないほど高度に進化した異形の生物達が、次々に登場するーーという、その解釈に困惑させられる、不可解な現象が生じました。


 いわゆる、「カンブリア爆発(進化の大爆発)」です。

 この現象を説明するために、様々な説が提唱されました。
 その中で、かつてもっとも有力だった説は、生物たちが「目」を手に入れたことによって、「喰う」「喰われる」という生物界の新しいゲームを積極的に行うようになり、この競争が一気に進化を推し進めた、という
「光スイッチ仮説」でした。それなりの支持を集めていましたが、「なぜ、最初に目を獲得した三葉虫が喰われる側なのか?」という根本的な問題は、この考えでは説明できませんでした。また、そもそも現在では、遺伝子の解明によって、光スイッチ仮説は否定されています。
 宇宙から飛来したという強引な解釈もありましたが、同じく、遺伝的に地球上で誕生した生物の一員だということに、疑いの余地はありません。


 そうなると、やはり、この問題の最適解は「大陸の上で、独自の進化を遂げてきた生物たちが、この時期に海に合流した」という事になるはずです。

 証拠もあります。
 これら生物の血液は、全て「青い色」をしているのです。
 高度な多細胞動物の殆どは、血液の中に酸素を溶けこませ、それを全身の細胞まで送り届けるシステムを持っています。
 ですが、その酸素の運搬のためには、鉄(ヘモグロビン)を用いているものと、銅(ヘモシアニン)を用いているものの2系統があるのです。
 そして、私が「大陸から来た」とした生物たちは、全てヘモシアニン生物なのです。

 海には、膨大な量の鉄があります。
 太古の海には、膨大な鉄が溶け込んでいました。その鉄は、光合成生物の登場によって生じた膨大な量の酸素と結合して、残らず酸化鉄となって、海中に沈みました。鉄は、極めて酸素と反応しやすい金属で、普通に考えれば、「酸素の運搬に使用するのは、海中で容易に入手できる鉄」のはずです。銅よりも鉄のほうが酸素の運搬能力は上で、オマケに豊富なのです。海で暮らしている生物のどこに、この便利な鉄を「使わない理由」があるでしょう?
 ところが、カンブリア爆発によって登場した「超高等生物」たちは、どういうわけか、あえて入手の難易度が高い、銅を採用しているのです。

 何故でしょう?
 その答えは、「鉄よりも銅の方が入手しやすい場所で進化してしまったから」以外に考えられないではないですか!!
 ですが、膨大な量の鉄が存在する海の中で、鉄よりも銅の方が入手がしやすい場所ーーそんな場所は、事実上ありません。海底の洞窟の内部のような半ば閉鎖された空間なら、そういうところもあるでしょうが、そんな狭い空間で、多数の生物が進化を遂げ、それらがことごとく成功者となるというのは、あまりにも不自然極まりない発想です。
 ですが、「大陸上の、銅を豊富に含んだ火山帯の周辺に出来た大型の湖」といった環境であれば、話は別です。
 大陸上の水辺では、鉄が全く存在せず、代わりに銅は豊富にあるーーそういう環境は、普通に存在していたでしょうし、今現在も、そのような鉄分よりも銅の濃度のほうが圧倒的に濃いという湖は世界各地の至る所にあります。
 また、カンブリア紀に異形生物が相次いで現れた理由も、同時に説明が出来てしまいます。
大陸が分裂して動いているのですから、当然、大陸の上で暮らしていた生物たちは、否応なしに海に飲み込まれていったのです。大半は絶滅したのでしょう。しかし、生き抜いて、繁殖に成功した者達も居たのです。カンブリア紀のはじまる少し以前から、大陸の移動や分裂、海底火山の活動は、かつて無いレベルで活発化したいたのです。
 巨大な湖も、陸地そのものが海に沈めば、もはや海の一部です。
 そこで暮らしていた生き物は、海という環境に適応できなければ、それで滅んでお終いです。
 ですが、もしも海に上手に適応出来てしまったらーー既存の海生生物たちよりも、圧倒的に強く、高度に進化した生物であったとしたらーーその時は、
爆発的に繁殖して、あっというまに海の王者として君臨することだってありうるでしょう。
アノマロカリス

アノマロカリス カンブリア時代を代表する、異形生物。当時としては破格の大型生物で、ある時期までは食物連鎖の頂点に君臨していたと考えられている。そのフォルムは、それまで既知であったどの生物とも似つかないため、ある時期まで、先端の触手(食腕)は、独立した一個の別生物だと考えられていた。当初、このアノマロカリスが発掘されるのははオーストラリアのみであったが、現在では、中国、ロシアなどからも発掘され、近縁種がかなり存在していたことが確認されている。大陸の移動が本格化して、海流が激変した結果、泳ぎが上手ではないアノマロカリスは、他の生物との強豪で劣勢となり、自ずと勢力範囲を狭め、姿を消していったと考えられている。

 もしも、このアノマロカリスが海で進化を遂げて来たとするのであれば、ひとつ、大きな疑問が沸き起こります。
 小型のアノマロカリスは、何処に居たのですか?
 どう眺めても泳ぎが下手くそなアノマロカリスが、いきなり大型生物だったというのは、流石に無理があります。小型のアノマロカリスが居たはずです。
 小さくて泳ぐのが下手糞なその小型アノマロカリスは、なぜ故に、巨大化出来るほど、大成功を収めたのでしょう? 食物連鎖の頂点に立てるほど、一人勝ちが出来たのでしょう?

 獲物を捕まえるのが下手くそな生物が肉食動物として生物界の頂点に立つ。
 そんな理不尽な話はありません。
「身体が大きいから強い」という理屈は、解ります。
 ですが、獲物を捕まえるのが下手くそな小型の生物が、生態系の頂点に君臨する大型動物へと進化を遂げる、という点が、どうしても納得できません。
 小型生物だった進化における下積み時代が、アノマロカリスにはなぜ存在していないのでしょうか?
 なぜ、アノマロカリスは、登場した時点で、いきなり大型生物だった、のでしょう?
 繰り返しになりますが、小さくて泳ぐのが下手な生き物が、生物界の頂点に君臨する捕食者になるーーというのは、あまりにも理不尽です。こんな意味不明な現象、他では聴いたことがありません。

 そう。
 海で進化の階段を一気に駆け上がって頂点まで上り詰めたーーと考えると、アノマロカリスという存在は、あまりにも「理不尽」「意味不明」で、その類例も見当たらないのです。

 ですが、こう考えると、謎が解けます。

 もともとアノマロカリスは、潮の流れのない、穏やかな湖の中で暮らす生物だった。
 その湖には、競合するライバルは存在せず、湖底に潜む生物(貝やゴカイのような軟体生物?)を漁って食べて、のんびりと暮らす生き物だった。
 当時としては寿命が長くて破格に大型な生き物だった。

「古代大陸湖生物」の簡易図
古代生物と「海」の後進の関係(簡易図) 青い部分が海、黄色い部分が大陸の上(の湖)。海も大陸も、永遠に同じ高さにとどまっているわけではなく、海の高さは上下に大きく変動し、大陸は東西南北へ移動する。あるいは、新たに造られたり海中に没したりもする。当然、この動きに対して、生物たちは大きな影響を受ける。仮に陸地が海中に没した場合、陸上に居た生物たちは、当然のように海に沈む。だが、もしかしたら、その中には、海に適応する生き物もいるかもしれない。また、海が後進したときも、陸に取り残された生物が、湖などで上手く生き延びるかも知れない。古代生物の進化は、海中のみで進行したのではない➖➖と考えると、それまで謎とされていた幾つかの問に対して、突然、答えが導き出される。特に、カンブリア爆発と呼ばれてきた現象に対しては、明快な解答が示される。あの現象は、突然進化が進行したのではなく、大陸上で別途に進化を遂げてきた外来種の流入事件だったのである。

 アノマロカリスは、特にライバルが存在しない環境に生息していた。生存する環境が安定していたため、短期間で成長し、沢山子供を生んで、少量が生き残るというサイクルではなく、長生きして、少しの卵を生んで、確実に大人になるという、比較的恵まれたサイクルの中で暮らしている生き物だった。
 という解釈です。


 それが、大陸の異変によって、海に放り出された。
 幸運にも、波の静かな場所だった。
 周りは、自分より圧倒的に小さかったため、大人のアノマロカリスは、少なくとも、敵に襲われることはなかった。


「負け」が無いアノマロカリスは、例え泳ぎが下手くそでも、それなりに獲物を捉えて成長する事が出来た。
 そして、環境が激変するまでの数千万年間は、棚ボタ式に手に入れたその地位を、なんとか維持し続けることが出来た。
 しかし、大陸の移動によって、とうとう海流まで変化してしまうと、「泳ぐのが苦手」という根本的な構造の欠陥を克服することが出来なかったアノマロカリス類は、抗いきれず、衰退していった。

 このように考えれば、生物進化の歴史の中に、この現象の類例が幾つも存在することに気が付きます。
 私達の身近なところで猛威を振るっている「外来種」が、まさに同じ現象です。
 外来生物は、故郷では天敵がいたりして、爆発的に増えたりはしない、安定した存在として、生態系に組み込まれています。
 しかし。ひとたび天敵が存在しないところへ定着してしまうと、爆発的に数を増やし、周辺環境を一変させます。湖の現象は、どちらかといえば動物よりも、植物の方が確認しやすいでしょう。私の身の回りでも、年を追う毎にセイタカアワダチソウが勢力範囲を拡大しています。
 セイタカアワダチソウは、初めから巨大な草類だったのでしょうか?
 いいえ。原産地である北米には、小型の近縁品種が存在します。
 たまたま、日本に持ち込まれて大繁殖したのが、「セイタカアワダチソウ」という大型種であったというだけのことです。
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウ おそらく、日本の殆どの地域で、空き地などに自生していると思われる植物。冬場は、他に黄色い花をつけた植物が見当たらないので、非常に目立つ。しかも、群生しているので、うす気味が悪い。調べたら、花や若芽は天ぷらなどとして食べることが出来るらしく、ハーブとしても利用可能であるらしい。また、花にはそれなりの蜜もあり、甘いらしい。……被災した時なんかに、この花を舐めてれば、多少はカロリーが取れたりするのかな? そうだとしたら、あんまり邪険にするのも失礼なのかも知れない。(ススキは奥ゆかしいけれど、食べられないからね)

 長くなりますので、今回はここで切ります。
 そして、次回も「進化」の話題を続けます。
(特に、昆虫がなぜ「変体」という特異な変身能力をもっているのか、という点については、ぜひとも語りたいと考えています)

つづく

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