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いきもの憑りのお話ーー23

susa

いきもの憑りのお話ーー23


CAT_SHIT_ONE(うさ) キャット・シット・ワン より  パッキー(左)とポタスキー(右)。 ベトナム戦争等の、第二次世界大戦以後の戦場を描いたマンガで、アメリカ人はウサギ、ベトナム人はネコ、フランス人はブタ、中国人はパンダ、ロシア人はクマ、韓国人は犬、日本人はチンパンジーと、実に皮肉が効いた配役になっている。普通の戦争を描いただけのマンガなので、読んでてワクワクするとかはないけど、リアリティーはある。このマンガと出会って、USA=ウサ=ウサギという論法を知って、衝撃を受けた。主人公はパッキーというロップイヤーラビットで特殊部隊グリーンベレー出身で階級は大尉(後に少佐に昇進。この辺りはおそらく、機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルのパロディ)、「こんな奴いないだろ」ってぐらい、性格が真っ直ぐで頼れる男。でも、他の登場人物は、等身大の人間として描かれている。ベトナム戦争ってこんな感じだったんだなぁ……というのを知りたいのなら、とてもよい教材。


 この記事は、《いきもの憑りのお話ーー22続きです。



 二三(ぶき)だけに、今回は、戦争について書きます。


 ってか、アメリカの歴史について書くんですけど、アメリカの歴史=戦争の歴史なので、戦争について書きます。


 アメリカ合衆国の独立国としての歩みはイギリスからの独立戦争に勝利したところから始まりましたが、実際問題としては、コロンブスによる新大陸発見と、それに続く欧州各国による入植競争に始まりました。
 ヴァージニア、カロライナにはイギリス、ルイジアナにはフランス、ニューヨークやニュージャージーにはオランダ、デラウェアにはスウェーデン、フロリダにはスペインといった様に、様々な国からの入植が行われ、その必然的な帰結として地域間で文化的な隔たりや対立構造が生じ、北米大陸は、まるでそうなることが定めであったかのように、「多民族化」の様相を呈してゆきました。

 もちろん、ここには一欠片の「正義」すらありません。

 人々を駆り立てたものは、「一山当てられるかもしれない」という欲望のみ。

 それを強引に「夢」と言い換えることも出来るでしょうが、欲望を夢と呼んで構わないのは、自分の内にあるときだけで、他人から見れば、やはりタダの欲望でしかありません。


 最初の大きな転機が訪れたのは、1620年。
 メーフラワー号に始まる、多数のピューリタン(清教徒)の入植でした。
 ピューリタン達は、先住明であるインディアン、および、先入植者達を排除しながら、勢力を拡大してゆきました。

 当然、ここにも、「正義」などありません。
 ピューリタンの人々は、宗教的な「正義」であったと主張するでしょうが、それ以外の人々から視た評価は、《欲に駆られて自分達の縄張りを広げていった》以外の何者でもありません。


 17~18世紀にかけて、イギリスとフランスとの間で幾度かの軍事衝突が起こると、その火花は北米大陸にも飛び火し、イギリス勢とフランス勢の間で衝突が起こりました。
 この際、先住明であるインディアンにも、イギリス、フランスのどちらに付くかの圧力が掛けられ、否応なしにインディアン達も戦いに巻き込まれ、消耗してゆきました。

 また、当時のアメリカにおける最大の産業は綿花や砂糖、小麦と言った農産品の栽培でしたが、膨大な耕作地を管理する為には、膨大な人手が必須です。
 西欧からの入植者達は、この人手を主にアフリカから奴隷を連れてくるという形で解決しました。目を背けたくなるような、残酷な黒人奴隷史の幕開けです。

 もちろん、ここにも「正義」を見出す事は出来ません。

 18世紀中に、一部の州で先住民=インディアンの人口より白人の数の方が勝る地域があらわれるようになると、インディアンと白人の間で、激しい対立が起こるようになり、それは、後に七年戦争と呼ばれる大戦争に発展しました。

 この戦いでは、最終的に白人側が勝利したものの、それは一進一退の攻防の結果であり、アメリカ白人社会は、その戦費としてイギリスから借り入れた、多額の借款を背負うこととなりました。

 イギリスは当然、貸した金を回収する為、北米における商活動に対して、様々な課税を課すことを決定します。

 これに反発して、武力蜂起を行ったのが、【アメリカ独立戦争】でした。
 この戦争は、1775年から1783年にかけての8年間続きました。

 ハッキリ言うと、これは「借金踏み倒し」でしかありません。

 国家としての基礎を纏め、徐々に力を蓄えると、アメリカは北米大陸における覇権を確たるものとする為、メキシコとの間で戦争を行います。
 この戦いに勝利したアメリカは、北米メキシコ領を割譲させ、北米大陸におけるアメリカ合衆国の輪郭は、ほぼ現在の形になりました。

 そして、この戦いから十数年後の1867年、アメリカはロシア帝国からアラスカを購入。 これによって、北米におけるアメリカ合衆国の輪郭が現在のものとなりました。

 メキシコとの戦いは、アメリカ、メキシコの双方が領有を主張する、国境未確定地域に、アメリカが進出して軍事拠点を建設した事に端を発します。
 南シナ海で、中国が南沙諸島を勝手に自国領だと主張し、軍事基地を建設してしまったのと、瓜二つの構造です。

 なお、このメキシコは、当時まだ不平等条約によって苦しんでいた日本が、最初に対等条約を結ぶ事となった国でもあります。

 この戦いの結果、メキシコから勝ち取った領土の中に、カリフォルニアがありますが、このカリフォルニアはメキシコとの戦争終結直後に金が発見され、ゴールドラッシュという一大騒動を引き起こします。
 アメリカは、カリフォルニアには大量の金が眠っているという情報を事前に入手していて、この金を目当てに戦争を仕掛けた、という見方もあります。

 同じく19世紀の1898年、アメリカは太平洋のほぼ中央に位置するハワイを併合します。

 アメリカによるハワイ併合は、1840年にカメハメハ大王(カメハメハ3世)によってハワイ諸島が統一された事に始まります。
 カメハメハ大王による統一の影の立役者は、西欧人でした。
 大王は、西欧の進んだ技術によって権力を強め、これによってバラバラだったハワイ州を統一する力を得たのです。
 ところが、これは当然のように、カメハメハ政権内における西欧人の発言権増大という結果に繋がってしまいました。
 ハワイの法律は、西欧人が経済活動を行いやすいように整備されてしまい、西欧人はハワイにおいて膨大な土地を所有する巨大勢力となってしまいました。
 その結果、統一からまだ僅か20年あまりしか過ぎていない1862年、すでにハワイの3/4の土地を所有者が西欧人という悲惨な結果に至っていました。

 経済の主体性を失い、西欧人、とりわけアメリカの事実上の経済植民地と化したハワイが、政治的、軍事的な独立を保てなくなるのは時間の問題でした。

 ここから1898年のアメリカによるハワイ併合までは、「転がり落ちるよう」なものでした。
 ハワイの先住民達は、なんとか独立を維持しようと様々な形で抵抗を試み、その抵抗の中には日本の皇室と縁談を進めるというものも含まれていましたが、ハワイ経済はアメリカ経済に完全に組み込まれてしまっており、また、政治的にも西洋人の方が圧倒的に大きな力を握ってしまっており、オマケに、その背後にはアメリカ海軍という実行力が控えていた為、もはやどうにもなりませんでした。

 アメリカに寄るハワイ併合の直前ともいえる1983年、大日本帝国はアメリカを牽制する為に巡洋艦2隻を派遣してアメリカを牽制するものの、併合の流れは既に覆すことが出来ないは判断し、翌年、派遣艦は撤収されました。

 ほぼ時を同じくする1987年1月、スペイン領キューバの首都ハバナにおいて暴動が発生。同年2月にはハバナに寄港していたアメリカ海軍所属のメイン号が爆破されるという事件が発生。これを受けて、スペインとアメリカは戦争状態に突入しました。

 なお、このメイン号爆破は、現在ではアメリカに寄る自作自演であったことが明らかになっている。また、ハバナにおける暴動を煽ったのも、アメリカであった可能性が高い。

 いずれにせよ、アメリカはスペインとの戦争に勝利して、フィリピン、グアム、プレルトルコを自国領とし、キューバにはアメリカ軍が駐屯することが決まった。

 1904年、日露戦争が勃発。
 アメリカはこの戦争の停戦調停役となり、ポーツマス条約を策定。

 アメリカは、日本がロシアから獲得した鉄道を日本と共同で経営すること日本側と内定させていたが、日本側から破棄されて頓挫する。
 その後も、アメリカは中国進出の足がかりを模索するが、中国利権の主要国である英日露の三国に阻まれる。この一連の出来事は、アメリカに「日本打倒」の意思を固めさせたきっかけになったものと推測される。実際、ポーツマス条約作成時には親日的だったルーズベルトは、この一件を境に反日の急先鋒となり、嫌日家の大統領として、日本と戦うこととなる。

 1914年、第一次世界大戦が勃発。
 戦場は主に欧州で、当時の主要国の中では大日本帝国とアメリカ合衆国の二国が戦火を逃れることとなった。
 日本とアメリカは、この第一次世界大戦における【物資の供給源】となり、莫大な利益を上げることとなる。
 この戦争は、1918年まで継続する。
 敗戦国となったドイツは、多額の賠償金を課され、これが後のナチス政権樹立の要因となる。

 1924年、アメリカで「排日移民法」が施行される。
 アメリカは、この時期、既に対日戦争に向けて動き始めていたという事である。

 1929年、世界恐慌。
 1933年、ドイツにおいてナチス政権が樹立。
 同年、アメリカでルーズベルトが大統領に就任。このルーズベルトが、アメリカ主導のABCD包囲網をとして、日本を対する経済封鎖を開始する。

 1936年、スペインにおいて内戦勃発。
(ドイツはこの戦いに革命軍側として参戦している)

 1939年、第二次世界大戦勃発。

 1941年、アメリカ側から日本に対して、通称『ハル・ノート』と呼ばれる対日要求文書を提出。
 内容としては、当時、中国と戦争状態にあった日本に対して「不可侵」、及び「中国領からの全面撤兵」や「太平洋における日独伊同盟破棄」が盛り込まれており、日本側としては絶対に飲めない条約で、日本側はこれを事実上の宣戦布告と受け取った。
 同年12月、日本は真珠湾を攻撃し、ここに太平洋戦争が勃発する。

 歴史的な文脈の中で読み取れば、アメリカは日本に対して十分過ぎる敵対行動を行っており、また、第二次世界大戦への参戦も望んでおり、真珠湾を攻撃した事を持って「日本側のだまし討ち」と称するのは、理屈に合わない不当なものである。

 だが、本当に愚かなのは、それを真に受けて懺悔をしたり、アメリカが正義の国だと真に受ける、日本人の方である。

 1945年日本のポツダム宣言受託をうけて、第二次世界大戦は終結する。
 大日本帝国は解体され、台湾は日本から分離され、朝鮮半島は日本とは異なる扱いで米軍の管理下に置かれる。

 同年、インドネシア、及びベトナム独立。
 1946年、フィリピン独立。
 1947年、スリランカ、ビルマ独立。
 1948年、朝鮮半島で実権を掌握した金日成が、南部を屈服させる為、南部への送電を停止する。米国の方針転換によって朝鮮半島全体を一つの独立国として承認する事が決まり、国号は「大韓民国」と定めらる。しかし、北部で実権を握った勢力を閉め出す形の決定を、金日成が認めるはずが無く、北部勢力も対抗措置として「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)」の建国を宣言南北それぞれが朝鮮半島の正当な統治者であるという主張を展開し対立が激化する。
 1950年、朝鮮半島において朝鮮戦争が勃発。この戦いには、国連軍として主にアメリカ、義勇軍として中国が参戦している。
 1953年、朝鮮戦争は休戦協定の締結によって収束する。

 1955年、ベトナム戦争が勃発。開戦のきっかけは、アメリカ側が北ベトナムから攻撃を受けたと主張した事であったが、後にこれは米軍による自作自演であったことが暴露される。この戦争は予想に反して20年間も続き、しかも、アメリカ側の撤退という形で幕を下ろす。


 他。
 1961年、キューバに派兵し敗北・撤退。
 1964年、コンゴ共和国の内戦に参戦して制圧。
 1965年、ドミニカ共和国を占領。
 1965年、タイにおいて発生した軍事クーデター(共産革命)を鎮圧。
 1978年、ザイールで発生した独立戦争に独立側で参戦。
 1982年、レバノン内戦に参戦。
 1983年、カリブ海グレナダへ侵攻。
 1986年、リビアへ攻撃。
 1987年、イラン・イラク戦争への一部介入。
 1989年、パナマへ侵攻。
 1990年、イラクへ侵攻(湾岸戦争)。
 1992年、ソマリア内戦へ介入。
 1994年、ハイチへ軍事介入。
 1994年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争へ介入。
 1998年、コソボ紛争へ介入。
 2001年、アフガニスタン戦争へ介入。
 2003年、イラクに軍事侵攻(イラク戦争)。
 2004年、パキスタン国内の民族独立勢力(ISIL)への攻撃。
 2011年、リビア内戦に介入。

 この他、ISILとの交戦で、幾つかの国で戦闘。

 1961年のキューバへの派兵以降の戦争は、全部、アメリカが関与したものなのだけれど。

 こうやって眺めると、アメリカが何を考えて戦争しているのか、よく見えてくると思う。


 そう。

 アメリカの戦争目当てって、突き詰めてゆくと、大半が「お金」なんだよね。

 というか、「市場の拡大」。

 大航海時代に西欧諸国が行った、植民地獲得競争を、未だに続けている。


 本当に、「自由」だとか、「民主主義」とかはタダの口実で、ひたすらお金。


 もちろん、アメリカと日本が戦争を行ったのも(日本を執拗に追い詰めたのも)、「アメリカが中国利権を狙った結果」。

 日本の持っている中国利権を奪い取りたかったから。


 ただただ、ひたすら、彼等は「お金」を求めて生きてきた。
「お金の為なら、悪魔にだって魂を売る」を地で行っているのが、アメリカって国。
 自分達が儲かるなら、奴隷だって全然OK。欲しいモノがあれば、外国から実力でぶんどる。


 そういう国だから、親米政権であれば、軍国主義でも独裁主義でも容認してしまう。

 でも、その国がアメリカをビジネスから締め出そうとすると、全力で潰しにかかる。

 そういう国だから、当然、「陰謀」だってやっている。

 だかて、アメリカは陰謀をやっているんだけど、自分で「私たち、陰謀やってま~す」とは絶対に言わない。CIAという陰謀組織を持っているんだけど、「陰謀って言ったら、イルミナティーだろ? 悪魔崇拝とか、世界征服とか。お前、そんなの、信じてるのかよ? バカか?」とかいって、誤魔化す。

 この世界は、0か100かじゃないんだけど、陰謀=イルミナティーっていう風に頭の中で一括りになってしまうと、イルミナティーを否定した瞬間、陰謀も一緒に否定してしまう。
 イルミナティーが下らないと思った瞬間、陰謀も下らないと思ってしまう。

 でも、アメリカ合衆国の歴史をじっくりと観察すると、陰謀の塊だという事が見えてくる。

 で。
 気が狂ったのか、最初から脳みそが空っぽなのかは知らないけれど、現在の日本人の相当数が、
「アメリカは自由の国だ」「アメリカは素晴らしい」「アメリカと一緒なら安心」「アメリカと一緒なら、日本の未来は安泰」とか思ってる、救いようのない連中が存在している。


 現実は、

「自分から、腹を空かせたワニの口の中に頭を突っ込んで、喜んでる」
 みたいな感じなんだけどね。


 つづく

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Posted bysusa

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