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いきもの憑りのお話ーー16

susa

いきもの憑りのお話ーー16

冬のソナタ(パチンコ)         
冬のソナタ 2000年台の初頭、日本国内で「韓流ブーム」なる現象が発生した。それは、当時迷走していた日本のドラマに嫌気が差した主婦層が、「単純極まりないベタベタな、美男美女による恋愛ドラマ」を求めた結果、発生したと言われている。また、テレビ局側としても国内でギャランティーの高額な人気俳優を多数集めて、ヒットするかどうか判らないドラマを国内生産するよりも、韓国から安価な契約料で既に完成し、ある程度評価の定まったドラマを放映したほうが、安上がりで安定した視聴率を稼げるという目算もあったのであろう。この流れは、後に「韓流」と呼ばれるようになる。その魁となったのが、「冬のソナタ」であった。。とにかく、主に主婦層が、韓国の美形俳優に熱をあげ、グッズ等を買いあさり、韓国詣でをおこなう者が続出した。そして、俳優を「○○様」と様付けで呼称するのが定番となった。今回調べていて、冬のソナタがパチンコになっていることを知りました。何だこりゃwww こんなもんまでパチンコになるのかwwwww

 人間は、実際にはそれほど深く考えていない生き物です。
 論理的に考え結論を出すのが脳の仕組みではありません。
 感じたことに、四の五の理屈を並び立て、自分を納得させることが、人間の思考の本当の姿です。
「一目惚れ」は、その典型のようなものです。

 先に、“惚れる
”があって、それに対して、アレコレ理屈が用意されるのです。

 長年「知的な男性がタイプ」と言っていた女性が、ある時、顔だけが取り柄のような遊び人風の男性に、コロッと参ってしまい、自分でも理由が解らない。だけど好きーーみたいな状況に陥るのは、脳が理屈で判断したわけではないからです。

 逆に、「生理的に無理」という結論が先に導き出されてしまった場合、よほどのことがない限り、挽回するのは困難です。
(だけど、挽回しちゃうことが、全く無いわけでもありません)

 2000年台の初頭、わたしはディープな2ちゃんネラーでした。
 2ちゃんねるの中にも、当然のように、「韓流ブーム」が沸き起こりました。

 スレッドが立つ。
 誰かがすかさず「2げと」と書き込む。
 間髪入れず、「3」と書き込まれる。
 そして、更にタイミングを見計らって、
「4様!!」と書き込む。

 たったそれだけのことですけれどね。


 2ちゃんの中に流れこんだ韓流ブームは、サッカーのワールドカップ共同開催時の韓国に対する様々な憤りや、北朝鮮による核兵器開発、もともと朝鮮人に対して県を感を感じていた人々の啓蒙活動が融合された結果、徐々に嫌韓へと変わり、2005年には「マンガ嫌韓流」なる書籍が出版されても社会が受け入れるほど、嫌韓ブームは定着しました。

金正日
金正日 北朝鮮の第二代・最高指導者 最初の指導者である金日正の実施であり、北朝鮮では3世代に渡って最高位の地位が世襲によって継承されるという、現代社会に置いてはかなり特殊な権力体制がシカれている。もっとも、軍備を背景に国内をまとめる軍国主義国家に置いては、選挙による民主政治は成立が難しく、米中ソという国連常任理事国、日本という地域大国、及び韓国という敵対国家にか揉まれた北朝鮮にとっては、他に選択の余地がなかったとも観ることが出来る。金正日は、通称「ジョンイル」、あるいは「将軍様」と呼ばれ。特に2ちゃんねらーに本来の言葉とは異なる意味で愛されてきたが、様づけで呼ばれているのは、韓流ブームとは一切関係がないので、あしからず。2011年12月17日、視察旅行の最中に、突然死したとされている。日本のマジシャン、二代目疋田天功の熱烈なファンで、ショーの為に北朝鮮入りした疋田を気遣って、2トンのミネラルウォーターを贈ったという、変な逸話が残っている。

 韓流ブーム、そして、嫌韓ブームは、戦後日本人の気質をそれ以前と根本的に変えてしまったという側面があるように思われます。

 それまで、一般の日本人は建前として「日本には敵なんていない」というスタンスでした。
 かつては、ソ連という仮想敵国が存在していたのですが、経済危機によってソ連は崩壊。独立を望んだ民族が新国家として分裂した後、残る部分がロシアとして再編されました。
 ですが、ロシアは共産主義という政治体制ではなく、一応は国民投票によって政治家を選ぶ民主主義体制の、資本主義国家という体裁をとっているため、日本はロシアをかつて程のあからさまな敵とは認識しなくなりました。

 また、2000年代初頭の中国経済は、経済力も生産能力も日本に比べて圧倒的に見劣りしており、中国脅威論はまだ根付いてはいませんでした。
 そういう所に、韓国(朝鮮)が、“敵”という存在として日本人の前に現れました。

 主婦層にとっては「ステキな男性タレント」であっても、日本人男性からしたら、「男のくせに整形なんてして、チャラチャラしてて、どうにもいけ好かない奴等」となるのは、ある意味で当然のことなのです。

 さて。

 この「嫌い(不快)」という感情こそ、脊椎動物の脳の根源的な価値基準です。
 というか、「脳以前」の条件反射で生きている、単純な生物でさえ、基本は「不快」です。

 原始的な多細胞生物の一つであるイソギンチャクは、脳など持ち合わせていませんが、外部から強い刺激を加えられると、防衛体制を取ります。

イソギンチャク
イソギンチャク 刺胞動物の一種。受精卵が分割する際、二つの胚葉をつくる二胚葉生物で、ひとつの胚葉は皮膚、もうひとつは内蔵に分化する。刺胞動物は口と肛門が同一で、一番奥に胃袋が存在する。消化出来なかったものは、改めて口(肛門)から吐き出される。脊椎動物は、この刺胞動物のような二胚葉動物から更に一段上の三胚葉動物へと進化し、発展してきた生物である。イソギンチャクの口と、哺乳動物の肛門は、基本構造が同一であるが、これは、その当時のな残りである。哺乳動物の口は、刺胞動物時代の胃袋に穴が空き、それが大概まで続いた管が進化したものであって、最初は存在していなかった。

 そうです。
 単純な生物であるイソギンチャクの時代は、「条件反射で不快から逃れる」だけで種の存続が可能でしたが、もう少し複雑な仕組みを採用しようとなると、身体の各部位の機能に整合性を持たせるために、条件反射では対応が難しくなります。
 そのため、条件反射を一括処理する場所が必要となります。
 それが、脳です。
 ですから、脳の根本原理が「不快なことから如何にして逃れるか」となるのは、必然の結果なのです。

 ですから、今でも人間にとって一番強い感情は、「恐怖」です。
 そして、人は恐怖を感じた時、その恐怖をなんとか無効化してしまいたくて、何かにすがりつくのです。

 日本国内の「嫌韓という強烈な不快」に染まってしまった人々も、当然のように、何かにすがりつきました。
 それは、一体なんでしょう?
 答えは、「保守」です。

 こうして、日本における「保守政治」と「嫌韓」(後には嫌中も)が、不可分の要素として統合されてゆきました。
 また、この「不快」から逃れる材料の一つとして、「親米」が大きな柱と化しました。

 戦後日本人は、ある時期まで、「アメリカが嫌い」でした。
 大量殺戮兵器である原爆を2発も投下した恨みとかいう以前に、ジャパン・バッシングの頃の、狂ったようなアメリカ人の態度や、バブル崩壊時の傲慢な対応、F2戦闘機開発時の横槍や技術の持ち逃げ、というか世界中で侵略的な戦争を繰り広げてきた姿をその目で実際に目にしたものであれば、好きになれる道理はない。そんな人々なのですがーーある時期から、手品のように、日本人は「アメリカ好き」になりました。

 本当は、アメリカが好きになったわけじゃないんですよね。
「韓国や中国が怖いから、アメリカにすがりついているだけ」

 でも、それだと、プライドが許さないので。
「友達」ということにしてしまった。
「価値観が同じ」ということにしてしまった。


 本当に、アメリカと日本の価値観が同じか?

 つづく

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Posted bysusa

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