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いきもの憑りのお話ーー15

susa

いきもの憑りのお話ーー15

パチンコ       
パチンコ 日本で生まれた遊戯で、玉をはじき、特定の場所にその玉を入れることで多くの玉を取得、外れた場合、その玉は回収されてしまうという形式で、手持ちの玉を増やしてゆく遊戯。玉を元手に玉を増やすという性質上、どうしてもギャンブルと結びつきやすく、営業しているパチンコ店は、基本的に全て、実質的なギャンブル場として機能している。ただし、遊園地や温泉の遊技施設や駄菓子屋などに設置された、勝利するとキャラメル等の景品が得られる、子供向けのパチンコも存在する(過去形?)。パチンコ店の存在が合法であるか、非合法であるかという議論が常に存在してきたが、実は、そこはさほど大きな問題ではない。パチンコで最も問題なのは、強烈な中毒性があり、現実問題として、このパチンコという遊戯に湯水のごとくお金をつぎ込んでしまい、当人のみならず、その家族や周辺の人々に多大な不幸を背負わせているという現実ーーすなわち、パチンコが膨大な悲劇を撒き散らしているという点である。

 この記事は、《いきもの憑りのお話ーー14続きです。
 しまった!!
 この記事、『銀河鉄道999』の次あたりに入れればよかった!!
 パチンコというと、私は、こんな話を思い出します。
 20年ぐらい前の事です。
 ある年の元旦。1店のパチンコ屋さんが、オープンしました。
 建物は新築で、中のパチンコ台も当然、この日のために用意した新台。(お店の従業員も、多分、この日のために集められた新人)
 とりあえず、どんなお店か知りたいお客さんが、大勢押しかけてパチンコを打ちます。正月早々、他にやることがないのか? とか思いますが、それはそれとして、お客たちは、お店に沢山のお金を落としてゆきます。

 そして、三が日が過ぎて、1月4日。
 パチンコ店の社長が、お金を持って逃げました。
 人づてに、「その社長が持って逃げたお金は、1億円はくだらなかった」と聴きました。

 ということは、3日間でざっと1億円を売上げた計算ですね。
 ただ台を置いておくだけで、1日あたり、3千3百万円を稼ぎだしてしまう商売。
「すげぇ世界だなぁ」、と私は思いました。

 駐車場の広さから逆算すると、お店の中のパチンコ台は、せいぜい100台程度ではなかったかと推測します。
 1日中満員で、1台に5人のお客が座ったとして。
 平均して、ひとりあたり6万6千円ずつ、お店に落としたってこと?
「すげぇ世界だなぁ」、と私は思いました。
(実話です)


 紛れもなく、パチンコには中毒性があります。
 パチンコで負けると、脳には「負けた」という情報が刻み込まれます。
 初めてパチンコで遊んだ人が、この「負けた」を連続して何回か経験すると、「こんなものは下らない」と、見切りをつけて、二度と近づかないかもしれません。
(とはいえ、パチンコというのは、負けていても派手な音楽がなったり、凝った映像が流れたりと、「嫌気が差さない仕組み」が随所に仕込まれており、そう単純ではないのですが)

 パチンコで勝つと、脳には「勝った!!」という情報が刻み込まれます。
 パチンコ初心者が、この「勝った」を経験すると、「(自分は)パチンコで勝てる!!」「パチンコは儲かる!!」という情報が、脳に刻み込まれます。
 ここで、踏まえて置かなければならない点があります。
 負ける金額には、「自分の財布の中身」という限界があるのですが、勝つ場合、限界はないのです。しいて言うならば、限界は「閉店時間」です。ですが、翌日もまた来ればいいだけの話なので、実質的に、勝った場合の限界はないのです。

 例えば。
 所持金3千円の人は、どれだけ頑張っても3千円しか負けることが出来ません。
 ですが
時として、所持金3千円の人が30万円勝つという事は起こるのです。
 3千円の投資が、濡れての泡で約100倍の30万円になったら……大興奮ですよね?
 この大興奮が、脳に「大勝利だ!!」「パチンコはものすごく儲かる」という極端な情報を刻み込んでしまいます。

 これが、数回重なると、脳には、「お金を稼ぐなら、パチンコが最高!!」という回路が形成されてしまいます。そして、「おめでとう(ご愁傷さま)」。りっぱな中毒患者の仲間入りです。

 お金が欲しくなったら、パチンコへゆく。
 欲しいものができたら、パチンコへゆく。
 暇な時間ができたら、パチンコへゆく。
 借金をして、パチンコへゆく。
 会社をやめて(時間を作って)、パチンコへゆく。

 お金は、決して万能ではありませんが、大抵の問題を解決する力があります。
 だから、《パチンコはものすごく儲かる》という情報が脳に刻み込まれてしまった依存症患者にとって、パチンコこそが、問題解決の手段として認識されます。

 ですが実際には、そんなに世の中は甘くありません。
 お解りのように、そんなに都合よく勝てるわけがないのです。
 というか、逆に、どんどんお金を吸い上げられてゆくのです。

 そして。
 貧しさが、家族を苦しめ、周囲を苛立たせ、(主にお金が無い事が理由で)様々な問題が発生するようになるのです。

 ですが。
 パチンコ中毒者は、「パチンコは儲かる」という見解を、頑なに変えようとしないのです。
 そう簡単に、変えられないのです。

 いいえ。
 パチンコ中毒者の中にも、自分がどんどん貧しくなっていること、家族を不幸にしていることを、理解している人は沢山いるのです。
 そして、真剣に「もうパチンコなんて辞めよう」と決意をしたりしているのです。
 ですが。
 気がつくと、パチンコ店でパチンコを打っているのです。

 中毒・依存症とは、そういうものなのです。
 本人の頭の中身のことなのに、本人の自由にはならないのです。

 恐ろしいですね。

 つづく

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Posted bysusa

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