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神憑りのお話ーー08

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神憑りのお話ーー08扶桑-徘徊経路図(推測)
タクシーを降りてから歩いた経路(後日推測したもの)  目指す扶桑駅がある名古屋鉄道は西側に、南北方向に伸びており、東側には、同様に南北に別名鉄小牧線が走る。 水路に入ったのは仕方がないとして、そこから東へ歩まず、西へ進んでゆけば、話は随分簡単だった事が判る。

 この記事は神憑りのお話ーー07》の続きです。

 私がタクシーを降りたのが、恐らく①の近くで、推定で、午前5時頃ではなかったかと思います。
 ここで「追っ手」を振り切る為に(追跡者の中に犬が居るという脳内設定でした)あちらこちらへ適当に歩いて、それからおもむろに②の方向に歩きました。
(所用時間は20分ぐらい?)
 
 そして、此処から水路に入って、一度南に進んで、そこから今度は逆に北側へ進みました。そして、③の辺りで(水の中を進んだ距離は、せいぜい200メートルぐらいだった気がするので、もう少し手前かもしれない)陸に上がり、此処で一度服を脱ぎ捨てたり、パソコンを廃棄したのだと思います。
(所用時間は30分ぐらい?)
 
 それから「扶桑駅」を求めて彷徨ったわけですが、土地勘が全く無いので、どの方向に向かって歩けばよいのか判りません。
 とりあえず、何処でも良いから「線路」に辿り着く事を目標に歩いていました。
 かなり歩いた後、見覚えのある場所に出てしまったと落胆したのは、④の辺りだったと思います。おそらく、この工場の敷地をぐるっと一周してしまったのでしょう。
(③から⑤に至るまでの所要時間は90分くらい?)
 
「月が動かない」「この世界は何かおかしい」と感じ始めたのも、恐らく⑤の辺りからです。
  タクシーを降りたのが5時だとして、20+20+90=130分。
 本来なら、7時を回って、陽が昇っている時刻です。
 また、疲労困憊していたので、途中で一、二度、休憩をとった気もします。
 おまけに、「カバン」が開いて、時々荷物が溢れ出しそうになりますから、その対応も行います。一睡もしていないことも手伝い、歩くペースは決して速くは出来ません。
 ですから、体感時間では、既に午前9時とか10時とかだと感じていたと思います。
 開いてしまったのは、カバンだけではありません。
 どういう訳か、お金が溢れだしてしまうのです。
 ホテルのを出る時から、この現象が始まっていました。
 
 日月神示によると、「八」の付く日は「開く日」なのだそうで、この時、私は「(何かが)開きっぱなし」になってしまったのだと推測しました。
 気がつかない内に財布の中からお金やカードが溢れだしてしまったら、帰ることも出来なくなりますので、これらは、可能な限り「袋(ビニール袋や靴下など)」の中に入れて、口を縛ってしまいました。
 ですが、カバンだけはどうすることも出来ません。仕方がないので、カバンについてはジッパーが外れる度に、時間をかけて閉じ直して移動を続けました。
 
 川の中を進んだ後、PCや着衣を捨ててしまったのは、「不眠不休で疲れた身体に重量物がしんどい」という理由だけでなく、「荷物を減らさないと、ジッパーが開いてまともに歩くことが出来ない」という事情もあったと事を思い出しました。
 
風来の試練-s 
風来の試練 ねんどろいど シレン スーパームーバブル・エディション 出口(目的達成)を求め、腹ぺこでアイテムで難儀して、訳の解らない世界を旅する…… やらされていたことは、まんま、風来のシレン(不思議のダンジョンシリーズ)である。いや、シチュエーション的に似ているゲームは、他にも沢山あるけどさ。

そして、⑤の辺りを過ぎた頃から、「此処は自分が居た世界ではないぞ……」「とんでもないところに来てしまった……」「どうすれば、ここから抜け出すことが出来るのだろう?」
 と焦るようになりました。
 
 そして、途中で私は気がつきました。
「あぁ。ここが《黄泉の国》って言われている所なんだな……」
 と。
 
 太陽に追いかけ回されたり、月に監視されたりしながら、「自分は黄泉の国を歩いているんだ……」そういうことを、この時、感じたのです。
 そして、「スサノオ」を意識するようになったのも、この頃からではないかと思います。
(それまでは、「ヤマトタケルノミコト」でしたから)
 
 そして、辺りが明るくなってきました。
 
 周囲がようやく、周囲が少し明るくなってきたのが⑧の辺りではないかと思います。
 地図で見ると、その間は大した距離ではないですが、⑧に辿り着いた時点で、私の体感時間は11時とか12時とかです。
 
 その為、「この世界は、やっぱり異常だ」という認識が改まることはありませんでした。
 
 人の姿を目にするようになったのも、同じく⑧の辺りからで、ようやく私は気持ちに一区切りつけることが出来て、その内の一人に声をかけて、駅の方角を尋ねました。
 すると、「《扶桑駅》まで歩いてゆくのは現実的ではないよ」と教えられ、最寄り駅(味岡駅)への行き方を教えて頂きました。
 
 駅に辿り着くと、いよいよ、異様な光景を目撃しました。
 
 人の数は5~6人程度とまばらだったのですが、その階段を上り下りする人達の動作が、一様にとても遅いのです。
 
 仰天しました。
 テレビや映画の「スロー再生」そのものです。
「なにこれ?」
 
 ほんの一瞬、テレビ番組の収録なども考えましたが、カメラは見当たりませんし、直ぐに、「そもそも階段の上り下りを普段の半分とか1/3の速度で再現することは、不可能だ」という事にも気がつきました。
 特に階段を下りる際に足の動きを遅くしてしまうと、重心の移動について行けずに、階段から転がり落ちる結果になります。
 
「どうなさったんですか?」
 あまりにも異様な光景にビックリした私は、歩いている方に声をかけました。
 声をかけられた方は、きょとんとした顔で
「なにがですか?」
 と怪訝な顔で返してくれました。
 
 あぁ。
 そうか。
 おかしいのは私の方で、この人達に「おかしいという自覚は無い」んだな。
 ということに気がついて、直ぐに「すいませんでした。何でもありません」と言って、私は歩き出しました。
 
 一応。
 此処までのことは、「私の時間の感覚が狂っている」で、一応説明することが出来ます。
(一睡もしない状態で、相当な速度でこの距離を走破するというのは、俄には信じがたいですが、《火事場の馬鹿力》的な考え方で、説明することは可能です。
 
 私は列車が来るのを待って、それに乗りました。
(列車が車での間にもの凄い睡魔が襲ってきたのを覚えています)
 
 そして、扶桑駅を目指します。
 食事を摂りたい気持ちは強かったですが、「黄泉の国」という事を意識した時から、食べ物を口にすることが出来なくなりました。
 
 神話では、「黄泉の国で食べ物を食べると、生者の世界に帰ることが出来なくなる」という設定があるからです。
 
 太陽が追いかけ回してきて、月がじっと見つめていて、自分がスサノオの役で、自分が居る場所が「黄泉の国」。
 というシチュエーションで、食べ物を食べるというのは、かなり勇気がある人(あるいは、状況を無視しているか、ただの馬鹿か)でしょう。
 私は、「食べない」という無難な選択をしたのです。
 ただし、この時に目指していた場所は、扶桑にあるラーメン屋。
 
 なんという、皮肉なシチュエーション。
 さすが、一二九(皮肉)の神様。
 
 つづく。


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Posted bysusa

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