(政治・経済)「一票の格差」という詭弁

susa

(政治・経済)「一票の格差」


一票の格差

「1票の格差」是正を求めるデモ行進 記事の内容がこの運動の方々に対して否定的な内容になるため、プライバシー保護のため、画像に修正を施しました。国政における国会議員選出の際、議員を当選させるために必要な票数の数が、選挙区毎に大きくばらつき、その格差の是正を求めて、各地で是正運動が展開されている。ただし、これに対して異論を唱える人々も存在する。


 先日、『(政治・経済)献血と消費税に共通すること』という記事で、消費税は制度としておかしい。
 と書きました。
 この制度は、税率を上げればあげるほど、税金全体における消費税の割合を高めれば高めるほど、社会の「お金持ち優遇」傾向に拍車がかかり、それは大量の自殺者を生み出した酒販である(消費税増税を一貫して主張してきた財務省が、社会的弱者を意図的に殺してきたのと変わらない)と書きました。

 今回の記事は、それの対となるものと受け取ってくれると幸いです。

 一票の格差問題というものは、結果を観る限りにおいては、「強い地域が弱い地域の持っている議席を奪い取る事を正当化する運動」です。
 運動を行っている方に、そのような意図は全く無いと思いますが、結果から見ると、そのようになっているのです。
 何故ならば、議席の数は一定なので、彼らの求めに応じて彼らの地域の議席を増やせば、当然、減らさなければならない所が出てくるからです。
 そして、そういう地域では、「国会議員1人が処理できる地域案件」を超過してしまい、その地域の声を国政に反映させることができなくなってしまいます。

 ここで問題なのは、議員の仕事は、人間の数に比例していないという事実です。
 そして、国会議員の本来の仕事は、一部の地域(職種)の人々の幸福を追求するために、それ以外の地域(職種)の人々を犠牲にする、という性質のものではなく、国全体のバランスを総合的に考えた行動をする存在だということです。
 土砂崩れや河川の反乱、野生動物の保護、その地域の伝統・文化の保全、等々、選挙権の数が多かろうと少なかろうと、議員が処理しなければならない問題はいくらでもあります。外国人がその地域で様々な活動を行って、それが問題になることもあるででしょう。
 それを、「有権者の数」というたった一つの物差しで調整してしまうと、本来国会議員に果たしてもらわなければならない仕事が、人員(議員)の不足のために、滞ったり、実行不能になってしまいます。
 つまり、地域の政治に空白が生じるわけです。

 喩え話です。
 先日から、折りに触れてプラモデルを作っている事をお話しています。
 ヤスリがけなど、切れ味(削れ味)の良いモノを使うと、面白いように削れます。
 それで、ちょっと失敗をやらかしました。

削っちゃダメだって事に気がついた

 模型は、目指す理想の形に向かって形や構造を整えてゆくものであって、表面積あたりにどれだけ削る、という性質のものではありません。
 削らなくても良い部分に、わざわざヤスリを当てる必要はないし、それどころか、「ヤスリを当ててはならない」のが正解です。
 政治にも同じことが言えて、「権利を主張してはならない」状況というものがあるのです。
 それは、他者がまだ十分に権利を得ることが出来ていない時です。
 そうしないと、「とばっちりが弱者の所に向かう」という結果を招くのです。

 これは、「福祉を充実させる」はずの消費税が、福祉と関係ない分野やある程度恵まれている人のところへ回された結果、本当に苦しい立場に立たされている人を、救うどころか、むしろ追い詰める圧力となっていることと、全く同じです。

 そして、そういう人がどうなるかというと、自殺や、生活保護という手段に向かうのです。
(生活保護の財源は消費税ではありません)

 一票の格差の解消を求めている人々は、自分達とつながりの深い国会議員が増えることによって、国政での発言権を強め、それによって、自分達の暮らしを少しでも良くしようと考えているのでしょう。また、それは正当な権利だと考えているのでしょう。
 ですが、「権利が主張できれば、自分達より苦しい立場にいる人を追い詰めても良いのでしょうか?」

 普通、そういう状況に落ちったら、「ルールに問題があるのではないか?」と考えるはずです。
 世の中で、「一部の人だけがどんどん幸せになってゆき、それ以外の人々が貧しくなってゆく」という状況が生じていたら、
「ルール(考え方)に問題があるのではないか?」と考えるはずです。
 少なくとも、「改革が足りない」「これまでの方針を貫いて、改革を進めれば良くなるはずだ」
 という事をすると、
喩え話として上げたヤスリがけの話と同じで、ひたすら形が歪になってゆくだけです。

 消費税は「税負担率の平等化」を謳って、社会構造がますます「強者有利に偏ってしまった」、悪い見本といえるでしょう。
 こんな風に、福祉が充実しているわけでもないのに、軽減税率もなしに高い消費税を導入している国は、世界中で日本だけです。
「票の重さの平等化」を謳っている一票の格差の解消を目指す人々は、どうでしょうか?

 彼らが主張するように人口の多い地域に国会議員を多く割り振り、過疎地は国会議員が一人もいないーーというような姿が、本当に目指すべき国政の在り方でしょうか?

(善意的に考えた場合)彼らは、重大な勘違いをしているのだと思います。
 国家というスーパーパワーが存在し、弱者である自分達は、「国家権力と戦っている」という勘違いです。

 現実には、彼らがやっていることは、弱小地域への「傲慢な締め付け」です。

 ちょうど、国際社会で「一票の格差の解消を目指す方々」とそっくりなことを行っている政治家がいます。

 トランプ・米大統領です。

 彼は、「アメリカンファースト」を主張して、なにもかも、アメリカに有利な状況に持ち込もうとしています。
 彼は、そのことを、「強いアメリカの当然の権利」だと考えているようです。

 もし、「権利」が天から無尽蔵に降ってくるというのなら、そのような考え方でもいいでしょうが、実際には、ある国家が権利を主張するということは、他国の権利を奪い取る事を意味します。
 アメリカがこれまで以上の権利を主張するということは、それ以外の国々に、「今まで以上に苦しめ」と言っているのと同じことです。
 国際社会の最強プレイヤーが、それ以外のプレイヤーを締め付けるのですから、結果として、アメリカを除く世界は、収縮に向かうしかなくなります。
 それは、結局、アメリカに跳ね返ってきて、アメリカもまた、収縮に向かうことになるのでしょう。負のスパイラル、という奴です。

 オマケ

スリッパ修正-20180408d
調子に乗って、パテを持った箇所を削りすぎてしまいました。

スリッパ修正-20180408b
それを、もう一度削り直しました。まず正面を削って、次に脇を……

スリッパ修正-20180408
2つの面がそれなりに格好が付いたら、削る箇所にマジックで色を塗り、慎重に削りました。
なんとか、格好が付いたかな?

スリッパ小改造-20180408
ついでなので、少しだけ手を加えました。
そうしたら、こっちでも「削りすぎ」をやらかしてしまいました。アチャチャ。なになってんだか、もう。

(こういう作業をやるのは、初めてなので、多めに観てやってください)


 まあ、なんです。
「闇雲に権利を主張していても、幸せにはなれないよね。全体を観て、バランスをとって、時には我慢しなきゃならないこともあるよね」
 って話です。

 それと、全部判ってて、「騙してる人」もいるんですよ。こういう事の裏側には。
 嫌になっちゃいますね。全く。

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Posted bysusa

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