そして、《変態》という人種が生まれた――④
そして、《変態》という人種が生まれた――④
「新造人間キャシャーン」の玩具。 今のおもちゃは、ものすごく精密ですね。造形もいいし、よく動きそう。
この記事は《そして、《変態》という人種が生まれた――③》の続きです。
私が生まれて初めて映画館で観た映画は、「科学忍者隊ガッチャマン」だったそうです。
(ガッチャマンを観た記憶はおぼろげにありますが、その前に何かを観た、という方の記憶が不明なので、何が最初か、自分だけでは確認出来ません)
「ガッチャマン」の玩具。 ところで。ガッチャマンというのは、あくまでもリーダーである鷲尾健一人の事を指す言葉だと、Wikipediaに書かれているんだけど、そうすると、「科学忍者隊ガッチャマン」というタイトルと、矛盾するよね?
新造人間キャシャーンというのは、その人気アニメ・ガッチャマンの後番組になるはずだったアニメです。
ただ、ガッチャマンがあまりに人気だったため、ガッチャマンの後続番組でありながら、ガッチャマンと同時並行して放映されていたそうです。
(そのせいで、制作スタッフは少ないワ、予算は少ないワで、もの凄く苦労したらしいです)
キャシャーンというアニメは、当時としては世界観が振るっていて、悪の帝王は知能を持ったコンピューターです。そして、コンピューターが狂ったとかいうんじゃなく、
《人類が増えすぎるから、地球環境が悪化したのだ》
《地球を守るために、人類は邪魔だ》
という風に総合的に判断して、義のために、ロボット軍団を結成して、人類を滅ぼす事を決断した。(地球上に生きる動植物を守るために)
という、時代を30年ぐらい先取りしちゃった感じのアニメ、だそうです。
当時はまだ小さかったので、細かい所はものすごく曖昧な記憶しか残っていないんだけど……
「新造人間キャシャーン」の火炎放射ロボット。 この他、ツメロボットも人類掃討のために大量生産された。
どう考えても、これは子供向け番組じゃないなぁ…… ってか、最近になって、これのプラモデルが販売されたらしい。
どういうこと? ってか、ツメロボットって、ズゴックの原型ですよね?
ただ、一方的に人類が滅ぼされるようなアニメだと、流石に子供達が拒絶反応を起こしてしまうし、大人たちにとってもあまりにも殺伐すぎて、救いがなさすぎるので、ロボット達と戦うヒーローが登場します。
それが、新造人間キャシャーン。
キャシャーンは、一種の改造人間、サイボーグです。
人間にはもう、戻れません。
「人間やめますか? それとも キャシャーンになりますか?」
「はい/OK」
キャンセル不可能。
どこまでいっても世知辛い世界。
スポンサーさんは、よく許可出したな。こんなお先真っ暗な設定で。
このアニメの中では、人類が前々回の《紙魚》に近いポジションにいます。
続々と現れる新型昆虫たちに住処をどんどん奪われていった所が、そっくりです。
つまり、ロボット軍団たちは、新しい時代の主役というポジション。
そして、更に言うならば、前回の冒頭に登場した《イルミナティ》も、だいたいそんな感じです。(あくまでも、世間一般のイメージです)
もうひとつおまけに、700万年前の人類の祖先とチンパンジーの祖先がわかれた頃の、
《チンパンジーの祖先》とも同じです(人類の祖先は、あの時点では哀れな負組だった事に留意してください)。
《グローバリズム》と、《アンドロ軍団》(キャシャーンが敵対したコンピューター陣営)のやっていることは、方向性が全く同じなんですね。
「この公園は、今日から俺達のものだ。お前たちは、どっかよそへゆけ!!」
という論理。行く所が見つからない時は、「遊ぶな(勝手に絶滅しろ)」
というわけです。
この不条理な状況を打ち破るべくーー
新造人間キャシャーンの世界では、「キャシャーン」という《変態》が現れました。
人類進化の歴史の上では、「体毛をなくしたピテカントロプス」という《変態(露出狂)
》が現れました。
そこまでこぎつけるのに、400万年もかかっちゃいましたけどね。
つづく。

「新造人間キャシャーン」の玩具。 今のおもちゃは、ものすごく精密ですね。造形もいいし、よく動きそう。
この記事は《そして、《変態》という人種が生まれた――③》の続きです。
私が生まれて初めて映画館で観た映画は、「科学忍者隊ガッチャマン」だったそうです。
(ガッチャマンを観た記憶はおぼろげにありますが、その前に何かを観た、という方の記憶が不明なので、何が最初か、自分だけでは確認出来ません)

「ガッチャマン」の玩具。 ところで。ガッチャマンというのは、あくまでもリーダーである鷲尾健一人の事を指す言葉だと、Wikipediaに書かれているんだけど、そうすると、「科学忍者隊ガッチャマン」というタイトルと、矛盾するよね?
新造人間キャシャーンというのは、その人気アニメ・ガッチャマンの後番組になるはずだったアニメです。
ただ、ガッチャマンがあまりに人気だったため、ガッチャマンの後続番組でありながら、ガッチャマンと同時並行して放映されていたそうです。
(そのせいで、制作スタッフは少ないワ、予算は少ないワで、もの凄く苦労したらしいです)
キャシャーンというアニメは、当時としては世界観が振るっていて、悪の帝王は知能を持ったコンピューターです。そして、コンピューターが狂ったとかいうんじゃなく、
《人類が増えすぎるから、地球環境が悪化したのだ》
《地球を守るために、人類は邪魔だ》
という風に総合的に判断して、義のために、ロボット軍団を結成して、人類を滅ぼす事を決断した。(地球上に生きる動植物を守るために)
という、時代を30年ぐらい先取りしちゃった感じのアニメ、だそうです。
当時はまだ小さかったので、細かい所はものすごく曖昧な記憶しか残っていないんだけど……

「新造人間キャシャーン」の火炎放射ロボット。 この他、ツメロボットも人類掃討のために大量生産された。
どう考えても、これは子供向け番組じゃないなぁ…… ってか、最近になって、これのプラモデルが販売されたらしい。
どういうこと? ってか、ツメロボットって、ズゴックの原型ですよね?
ただ、一方的に人類が滅ぼされるようなアニメだと、流石に子供達が拒絶反応を起こしてしまうし、大人たちにとってもあまりにも殺伐すぎて、救いがなさすぎるので、ロボット達と戦うヒーローが登場します。
それが、新造人間キャシャーン。
キャシャーンは、一種の改造人間、サイボーグです。
人間にはもう、戻れません。
「人間やめますか? それとも キャシャーンになりますか?」
「はい/OK」
キャンセル不可能。
どこまでいっても世知辛い世界。
スポンサーさんは、よく許可出したな。こんなお先真っ暗な設定で。
このアニメの中では、人類が前々回の《紙魚》に近いポジションにいます。
続々と現れる新型昆虫たちに住処をどんどん奪われていった所が、そっくりです。
つまり、ロボット軍団たちは、新しい時代の主役というポジション。
そして、更に言うならば、前回の冒頭に登場した《イルミナティ》も、だいたいそんな感じです。(あくまでも、世間一般のイメージです)
もうひとつおまけに、700万年前の人類の祖先とチンパンジーの祖先がわかれた頃の、
《チンパンジーの祖先》とも同じです(人類の祖先は、あの時点では哀れな負組だった事に留意してください)。
《グローバリズム》と、《アンドロ軍団》(キャシャーンが敵対したコンピューター陣営)のやっていることは、方向性が全く同じなんですね。
「この公園は、今日から俺達のものだ。お前たちは、どっかよそへゆけ!!」
という論理。行く所が見つからない時は、「遊ぶな(勝手に絶滅しろ)」
というわけです。
この不条理な状況を打ち破るべくーー
新造人間キャシャーンの世界では、「キャシャーン」という《変態》が現れました。
人類進化の歴史の上では、「体毛をなくしたピテカントロプス」という《変態(露出狂)
》が現れました。
そこまでこぎつけるのに、400万年もかかっちゃいましたけどね。
つづく。
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