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ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑦

susa

ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑦

デミちゃんは語りたい「今すぐアタック」s 
「デミちゃんは語りたい」より

この記事は《ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑥》の続きです。

 前回、「《ワーカー(無意識)の働き》によって、《引き寄せの法則》と同じ現象を説明出来ますよ」という事をお話ししました。

 また、このワーカーの働きは、「ダブルバインド(二重拘束・板挟み)」状態が生じた際には、「なるべく恐怖心を感じなくなる状態を探し、そこに逃げ込む」という現象を引き起こす、とも説明しました。
 オーム事件の時に見られた「信者の、教祖に対する頑なな崇拝」は、信者達が「地獄に落ちる恐怖」を「教祖という特効薬」で打ち消していたから生じていたのです。

 さて。
 今回は「恋愛」を軸、もう少し理論展開してみたいと思います。

「吊り橋効果」というものがあります。

 皆様、よくご存じだと思います。
 恐ろしい吊り橋の上や渡りきった直後、あるいはジェットコースターを降りた直後に告白をすると、良い返事を貰える率がグッと上昇する、という、アレです。

 これも、鍵を握っているのは「恐怖心」です。
 恐怖心を打ち消したいワーカー(無意識)が、「このドキドキは恋愛によるモノでした」というシナリオに基づいて打ち消そうと働きかけることによって、告白された側の好感度が上がって、それで成功率が上がるのです。
 キモとなるのが同情心の場合もあります。
「この人は、私がいなかったら不幸になる」という、《不幸になる他者への感情移入(恐怖心)を打ち消すため、相手に対する恋愛感情を作ってしまう》のです。

「最初は怖いとしか思わなかった相手のことを、いつの間にか好きになってしまう」という現象も、「吊り橋効果」で説明が出来ます。
デミちゃんは語りたい「合わせ技なのか」s
「デミちゃんは語りたい」より

 最初は、ただただ「怖い」と思っています。
 ですが、「私の側に来ないでください」みたいなことは、なかなか言い出すことが出来ません(いう人もいるでしょうが、それで引き下がってくれるような相手なら、そもそも、恐怖を感じたりしません)。
 そして、その怖い人が「俺と付き合え」みたいなことを言い出します。
 もちろん、恐ろしい訳ですが、話をしてみると、それなりに優しい面があることにも気がつきます(鬼じゃないんだから、大抵の人は、探せばひとつやふたつは優しい所があります)。
 こうなるとワーカーは、「あくまでも《NO》と拒絶して相手を怒らせる」よりも、「このおっかない奴のことを好きになってしまう」方が、《恐怖心》を無くすためには、効率が良いと判断します。
 拒絶した場合、相手を怒らせて、恐怖心はますます強くなる恐れがあります。
 ですが、好きになってしまえば、恐怖を感じることはなくなります。

デミちゃんは語りたい「おりゃー!!」

 という訳で、《一人吊り橋効果》とでも表現すべき現象によって、「美女」と「野獣」という組み合わせが成立します。

 逆に、言い寄ってきたのが「優しくて生活も安定しているのだけれど、少しも怖くない」、という男性だったらどうなるでしょう?

 この時、ワーカー(無意識)の出番はありません。打ち消す《恐怖》が無いからです。
 ということは……

デミちゃんは語りたい「変だな、胸が高鳴るなんて」s
「デミちゃんは語りたい」より

 当然、女性は少しも胸が高鳴りません(告白されたというシチュエーションにトキめくかも知れませんが、そういうことに慣れちゃってる人だと、高揚は少ないでしょう)。
 そうなると、「ごめんなさい。あなたのこと、好きになれそうにありません」とかいう冷たい返事を返すことになります。
 だって、「胸がトキめかない」のは、事実なんだから……

 ということで、「素敵な恋をしたい」という願いが強い場合、「ワーカー(無意識)」は、わざと「ヤクザ者」や「ダメ人間」(=怖い人、同情するぐらい情けない人)と出会うように仕向けるかも知れません。
 あるいは、「不幸を絵に描いたような人」に近づくように働きかけるかも知れません。

デミちゃんは語りたい「世間で言う恋愛をするのは……」s
「デミちゃんは語りたい」より
 そうして、「おっかない人」や「かわいそうな人」と巡り合わせて、「稲妻のような恋愛感情」を放出するのです。
 その結果、確かに、「素敵な恋をする」という願いは叶うかも知れませんが……


 でも、求めていた幸福って、そういうモノでしたっけ?

 いえ。
 確かに、恋をしている間は「幸
福感」に包まれているでしょう。
 ですが、恋愛感情という潮が引いていった時に、一体何が残るでしょう?

 おっかない相手/何をやってもダメな人と、そんな相手に対して、懸命に尽くす自分。
 
「どうして、こんな事になっちゃったんだろう?」
 と嘆くのではないでしょうか?

 前にもちょっとだけ触れましたが、恋愛感情の発生元であるワーカー(無意識)は、「恋愛感情を手段」として使用しているのであって、決して「目的」とはしていません。

 運命の人に巡り会えたから恋愛感情がONになるのではなく、恋愛感情をONにしておいた方が仕事が楽になるから、スイッチをONにするのです。

デミちゃんは語りたい「呼び起こせ!!」
「デミちゃんは語りたい」より

 恋愛や宗教に感じる「幸福感」は、「自らの正しさを証明するものではない」のです。

「絶対の真理」がそこにあるから「幸福感」が発生するのではなく、
「正しい」と思っていた方が、ワーカー(無意識)にとって課題解決が容易になるから、ワーカーが「幸福感」を発生させるのです。

 私は、この人のことがこんなに好き。だから、この選択は正しい。
 私は、この宗教からものすごい神秘を感じている。だから、この宗教は正しい。

 みたいなことは、単なる錯覚で、論理的な正当性はないのです。
 ただ、《目の前の恐怖》を打ち消していったら、そこにたどり着いていた、というだけのことなのです。


 この話しは、まだ少し続くのですが、《ピテカントロプス》は殆ど関係の無い所に行ってしまいましたので、以後は《番外編》とさせて頂きます。

 この記事の続きは、諸般の都合により、
そして、《変態》という人種が生まれた――①》となりました。

つづく。

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Posted bysusa

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