ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑥

susa

ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑥

反転・寄生獣「命令が来たぞ」
「寄生獣」より

この記事は《ピテカントロプスの神様(心の中に住み着いた誰か)――⑤》の続きです。
※今回のネタには、「不愉快成分」がかなり入っています。
 不愉快に感じた方は、読まないでください。

 そういうわけで人類は、自覚するにせよ、無自覚であるにせよ、「無意識」との関わりによって生を紡いでいます。無意識と正しく付き合うことが出来なければ、人生は誤った方向に向かってしまうでしょう。
 何故ならば、ワーカー(無意識)は決して万能ではなく、使い方を誤ると、とんでもない破滅を招いてしまう恐れがあるからです。

 私たちは、「矛盾」というものに対して非常に脆弱で、この弱点を突いてこられると、いとも容易く「おかしく」なります。
寄生獣「異常状態」

「寄生獣」より

「致命的矛盾」の代表的なものは、「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ばれるものです。
 これは、矛盾した二つの指令を「ワーカー」が抱え込むと、矛盾と矛盾の衝突によって、文字通り「精神がすり減ってゆく」という現象で、最悪の場合は精神を病みます。

 そして、カルト宗教が洗脳のために用いるのも、この「ダブルバインド」です。
 それは、簡単に説明すると以下のような手法です。

 例えば、こんな感じです。
「地獄から逃れる術は教祖様(教団)にしかありません。地獄に落ちたくなければ教祖様(教団)の教えに従いなさい」
 と徹底的に擦り込みます。
「地獄」というものの恐ろしさと、「地獄から逃れる条件」を、徹底的に擦り込むのです。

 次に、教祖様(教団)が無茶苦茶な指令を発します。

 例えば、「教団のために、一日18時間働きなさい。稼いだお金は、全額教団に捧げなさい」
 といった感じの指令です。

 正常な人は、「そんなの、やってられるか!!」と怒り出すでしょう。
 ところが、「地獄の恐怖」をさんざん擦り込まれてしまった信者さんは、「地獄に落ちる恐怖」から逃れたいが故に、教祖様の指示に逆らえなくなります。
 ですが、18時間の労働なんて、過酷すぎて普通は絶えられるはずがありません。
 ですから……
「ワーカー」が、一日18時間の過酷な労働を、過酷と感じなくなるように、むしろ心地よくなるように細工をするのです。
 つまり、
「会社(学校)に行く時間になると体調が悪くなる」
バージョン。

 そして、
 信者は、「教祖様万歳」「一日18時間の労働なんて、平気ですよ」と言いながら、幸福感に満たされてしまいます。
 何故ならば、1日18時間働くことに快感を感じることが出来れば、「教祖様の指令」を厳守出来るし、「地獄に落ちなくて済む」からです。
 ですが、人間の身体はそういう過酷な状態に絶えられるようには出来ていません。眼からは生気が失われ、身体はフラフラで、、その内に体調を崩してしまうでしょう。それでも働き続けると、当たり前のように死ぬのです。

寄生獣「全身がだるい」
「寄生獣」より

 原理は簡単ですし、かつてオーム事件が起こった時に報じられた情報のおさらいのようなものですので、この説明で十分に理解して頂けるのでは無いかと思います。

 では。

「地獄に落ちる」恐怖を「北朝鮮が核攻撃を行う」や「中国が尖閣に攻めてくる」などに置き換えてみた場合はどうでしょう?
 そして更に、「教祖様の指示に従えば地獄に落ちなくて済む」というところを、「日本を守れるのは安倍総理しかいない」に置き換えてみたら、どうでしょう?

 当然、これでも「ダブルバインド」は発生します。
 そして、これを擦り込まれた人は、安倍総理に反対する意見を述べる人に対して、「あなた、なんでそんなに興奮するの?」というぐらい、過剰攻撃を行います。

「安倍総理=中国/北朝鮮から守ってくれる唯一の存在」

 というのが、完璧に擦り込まれてしまった結果、安倍総理に批判的な人と、北朝鮮や中国に対する恐怖心が、リンクしてしまうのです。
寄生獣「恐怖心をひきだすとは……」_b
 
「寄生獣」より

 これにハマると、あとは安倍首相が海外でお金をばらまこうと、国民生活が悪化する法案を通そうと、「安倍さんはがんばっている」「日本を守れるのは安倍さんしかいない」等と、賞賛し続ける事になります。
 思考能力が奪われているので、「仲間」だと思っている人の意見を鵜呑みにして、それをオウム返しに繰り返すことでしょう。


寄生獣「にほんせいふわ」
 「寄生獣」より

 こうなってしまうと、もはや、「民主主義は骨抜きにされたも同じです」

つづく。

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Posted bysusa

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