人の脳は、どうして大きくなったのか?――その①

susa

人の脳は、どうして大きくなったのか?――その①

 700万年前、人類祖先とチンパンジーの祖先は、共通の生き物でした。
 これは、遺伝子が変異する割合を元に計算で割り出された大凡の目安ですが、発掘される化石の年代と変化から考えても、妥当な数字と思われます。
 人類とチンパンジーの祖先が別れた原因は、人類側の遺伝子の突然変異です。
 人類は、ゴリラやチンパンジーと比較して、染色体の数が一つ少ないのですが、700万年前、人類の染色体の二つが、癒着して一つに纏まってしまったらしいのです。
 これによって、チンパンジーと人類の間の交雑が不可能になってしまいました。

 子孫を残す事が出来ない、同じような餌を食べ、同じような場所に住む、競合する二つの種は、同じ場所で共存することが出来ません。それで、人類の祖先とチンパンジーの祖先は、森に住み続ける資格を巡って激しく対立し、この戦いに、人類の祖先は敗北してしまったのです。
(ネアンデルタール人、デニソワ人が、交雑が可能で圧倒的多数派であったホモサピエンスという種の中に呑み込まれ、吸収されて消えていったのと真逆の現象です)

 人類の祖先は、森の外縁、つまり、背の低い木や草原に近い場所に追いやられてしまったのです。
 チンパンジーの祖先に見つかると殺されてしまうので、森の奥深くに近づくとなると、命がけです。
 やがて、人類の祖先は生活の軸足を、森から平地へと移行させます。
 森の外縁に住みながら、徐々に平原へ食べ物を捜しに出かけ、平原で水を飲むようになり、その後、完全に森から離れました。

 人類は、一貫して、速く走る事にとことん不向きであったので、草原で大型の肉食動物に襲われたら、まず助からないでしょう。
(あなたは、全力疾走で何メートル走れますか? ちなみに、ライオンは6秒で100メートル、チーターは7秒で200メートルも走ります)

 とにかく、人間は、走るのが遅いのです。
 遅いけれど、襲われたら、死にものぐるいで逃げます。
 だけど、あっという間に息が上がって、精神力ではどうにもならなくなります。
 そして、肉食動物に追いつかれ、殺されて、その個体の一生はそこで終わりです。

 つまり、チンパンジーの祖先と別れた人類の祖先は、かなり早い段階で、【なるべく長時間走る】ことの出来ない個体に対して、「淘汰」のフィルターが掛けられた事が、容易に想像できます。

 初期人類の身体はオーバーヒートしやすかったのです。毛むくじゃらでしたし。
 だから、私たちの祖先は、身体の仕様をオーバーヒートが起こりにくい様に変質させてゆきました。
 体毛をなるべく少なくして、全身に汗腺を張り巡らせたのです。
 このことにによって、身体の冷却能力が徐々に向上して行きます。

 ですが。
 体毛の減少は、体毛が果たしていた大切な「保温能力」が失われることでもあります。

 例えば、全力疾走をして安全なところで、大の字に倒れたとします。
 体中から汗が噴き出し、運動を停止したことで筋肉からの発熱が収まり、身体は急速に冷えて行きます。
 38℃ぐらいあった体温が37℃まで下がり、ほぼ同じペースで36℃まで下がり、また、同じぐらいのペースで35℃まで下がり……
 低体温症で、意識を失って、死んでしまう。
 そういう馬鹿げた状況が生じます。
(汗を嗅いた登山者が、一休みしている間に寝入ってしまい、そのまま凍え死にする例は、夏場でもあります)

金鳥どんと-原始人
「ちゃっぷい、ちゃっぷい、どんとぼっちい」という名台詞を日本中に知らしめた、
金鳥どんとのテレビコマーシャル。

 ということで、人類の祖先は、減少する体毛を補う必要に迫られました。
 体温が、一定以下に 下がりにくくする仕掛けです。
 しかも、この熱源は、筋肉であってはなりません。全身の筋肉は、全力疾走の際に使用されるからです。
 さて。
 この役目を果たしてくれる器官として、私たち祖先の遺伝子が目を付けたのは、いった何でしょう?

 オーノー!!
 まさか、そんなことってありえない!?

 いえいえ。

 生物は、「奇想天外」をやらかすのです。

「常識」とかには、頓着しないのです。


 人類の「脳」の巨大化は、熱源が必要とされた結果なのです!!
 減少する体毛の代わりが、脳みその大型化なのです!!

「さむいなぁ。そうだ。脳みそって、小さいくせに熱を沢山生み出すじゃん」
 って理由から、どんどん大型化を推し進めてしまうのです。

豆炭あんか =
ペンティアム4
 豆炭あんかのパッケージ=ペンティアム4

 知能向上は、当初の目的外。

 意図せぬの副産物でしかなかったのです!!


人類の脳は懐炉だったんだよ!!
都合により、「なんだって」は省略

つづく

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Posted bysusa

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